なけれとは?/ プロミス
[ 406] パンがなければお菓子を食べればいーじゃない!
[引用サイト] http://pankashi.jugem.cc/
00年代激動のアイドル史が、独自の切り口と豊富な知識に基づいた分析によって書かれた本書。「アイドルソングだけが表現し得る『何か』がきっとある!」という強い愛情と確信で貫かれた、読みごたえのある1冊だ。 ことを気にしているかという質問がありましたが、答えなくていいです。高橋愛さんに間違いない。また、あるファンの質問ですが、ダマしたりとかするメンバーはいますか? 久住さんはとても純粋な人です。だから、久住さんをダマしてみたくなる気持ちを抑えられないんでしょうね。 ジュン:とてもいじりやすいです。久住さんは朝から晩まで健康で、元気で、毎日とてもほがらかで、まっすぐ笑っている。 ジュン;ある日集合を待っているとき、久住さんが来て「ねえ、また食べ過ぎてるんじゃない?」といいました。私は(怒った口調で)「なんで他の話題にしないの?」と答えました。 そのあと久住さんが楽しげに話しているときに、私は久住さんの髪の毛に「いたずら」したんです。すると久住さんは「(小さい女の子が訴えかける口調を真似して)ジュンジュンがいたずらした」って言いながらサブリーダーの新垣里沙さんのところに逃げていきました。その様子はとても可愛らしかったです。 司会:あなたたちがいじられていないかどうかファンは心配していたのですが、実はあなたがいたずらしていたと。 司会:日本の女の子はだいたい小柄で可愛い(というイメージ)ですが、なぜあなたはもっと高くなりたいと思うのですか? リン:ただそうなりたいんです。牛乳をたくさん飲んでいますが、あまり効果はありませんでした。でも今年は0.3センチ伸びました。 リン:そう、よく寒い冗談を言います。日本語で。でも他のメンバーは理解してくれません。正しい意味を伝えられなかったのかもしれません。 実は、他の人、例えばマネージャーさんに言うと、みんな笑ってくれます。マネージャーさんが私に優しいだけかもしれないですが。 リン:ジュンジュンは何回も聞いていますからね。(ジュンジュンに向かって)初めて聞くふりをして、終わったら拍手してね。 司会:日本のメンバーが大陸に来たら、何か一緒に観光したり何かおいしいものを食べたりとか考えていますか?リンリンさんは昔よく上海に来ていたので上海はよく知っていますよね。 リン:もちろん、メンバーを連れてちょっと遊びたいと思っています。私が最も近い地元なのでそのよしみで。 リン:この番組を見てくださって本当にありがとうございます。上海に来てとても良かったです。皆さんとても親切であたたかいです。 今回のモーニング娘。コンサートでは皆さんに最良で最高に可愛い一面、各種各様のモーニング娘。を見せられたらいいなと思います。皆さんがもっとモーニング娘を知って、モーニング娘。を好きになってくれればと思います。 今回、内地初のコンサートでとっても楽しいエネルギーを出します。多くを言う必要はありません。皆さんには決して後悔させません。6月28日に上海大舞台、忘れずにちゃんと来てくださいね。 ワタクシ、『宅ふぁいる便』という大容量のデーターを送れるサイトの、配信されるメルマガに載るコラムを2年半程やっているのです。 公演が熟すほど 1階はもちろん 2階客席に座っていた観客たちも席を蹴飛ばして起きてメンバーたちの身振りに一緒にした. サム・キニンジャー,アーロン・ベラミー,エイミー・ボウルズ,チャールス・ヘインズ,ジェフ・ロックハート,ルイ・カトー,ニッキー・グラスピー,エリック・ブルーム,アティキャス・コール,ジョン・ノット,マイク・ファインゴールド |
[ 407] 見物人の論理: 早実の斎藤はなぜ4連投しなければならないのか。
[引用サイト] http://kenbtsu.way-nifty.com/blog/2006/08/4_2f6f.html
駒台苫小牧の田中将大、早稲田実業の斎藤佑樹。大会屈指の好投手がそれぞれ決勝まで勝ち上がり、決勝でも評判に違わぬ力投を見せた。負けん気の強そうな顔で感情を剥き出しにしながら剛球を投げ込む田中。ほとんど表情を変えず、精密なコントロールで打者を打ち取っていく斎藤。延長に入ってからピンチをことごとく切り抜けていく2人の投球は見事だった。 とりわけ、延長15回表、二死無走者で迎えた四番打者の本間(大会規定で延長は15回までなので、討ち取ればこれが最後の打者になる)に対し、それまでの慎重さをかなぐりすてて抑制していた闘争心をむき出しにするかのように、147キロの快速球を投げ込んだ斎藤の姿には、深い感銘を受けた。 延長15回を終えて1-1。大会規定により、決勝戦は明日午後1時から再試合となる。早稲田実業はここまでほぼ斎藤1人で投手陣を賄ってきた。試合後のインタビューで監督は口ごもっていたが、結局は斎藤を投げさせるしかないだろう。 準々決勝から3日続けて先発完投し、投球数は3試合で400球を超えている。再試合に投げれば4日連投、その前の試合から数えれば6日で5試合だ。決勝と再試合はいずれも午後1時プレイボール。8月中旬、大阪が年間を通じて最も暑い時期の、最も暑い時間帯である。 そして、なぜ高野連は、斎藤や田中のような優秀な投手の肉体を破壊しかねない過酷な日程を改めようとしないのか。 このblogに長くお付き合いいただいている方は、「また始まったか」とお思いだろうけれど、この件については大会規定が改善されるまで書き続けると決めている。 高校サッカー選手権では同一チームが2日続けて試合をすることのない日程が実現している。サッカーでできることが、なぜ野球でできないのか、私には理解できない(この件に関しては、以前『甲子園大会という投手破壊システム。』というエントリで詳しく論じたので興味のある方はご参照いただきたい)。 明日行われる再試合という制度も、私にはよく理解できない。1日に行う試合の長さを制限すること自体には賛成する。だが、延長15回まで進んだ試合を、なぜ振りだしに戻して9イニングもやり直さなければならないのだろうか。別の日に延長16回から続ければよいではないか。 この意見、唐突に聞こえるだろうか。だが、これは公認野球規則に定められたサスペンデッド・ゲームという正式な試合方式のひとつである(公認野球規則4.12を参照されたし)。 一方の再試合という方式は、公認野球規則の中には見当たらない。日本高等学校野球連盟では、高校野球特別規則の中で、わざわざ「サスペンデッドゲームは、高校野球では適用しない」と規定し、独自に再試合という方式を作っている。どちらが選手の健康に対して負担が大きいか、考えるまでもないだろう。 (Wikipediaの「サスペンデッド・ゲーム」の項目によれば、軟式野球の高校選手権大会では、決勝戦以外では、私が主張しているのと同様に、延長戦は15回で打ち切り、翌日16回から試合を続行する制度になっているという。主催団体は甲子園と同じ高野連である。硬式野球と軟式野球では選手の健康に対する負担が異なるとでもいうのだろうか。素人目には硬式の方が負担が大きそうな気がするが) 百歩譲って、私の預かり知らない事情で連戦や再試合を避けることが不可能なのだとしても、試合開始時刻が午後1時であることだけは承服しがたい。 なぜ彼らは1日の中で最も暑い時間帯に試合をしなければならないのだろう。そこに至るまでに選手たちは疲れきっている。極端に言えば、決勝くらいは暑い日中を避け、涼しいナイターにしてもよいではないか。ナイターにすると照明代など費用がかさむ、という反論が聞こえてきそうだが、それならせめて午後3時くらいから始めればよい。 とにかく、今日の決勝戦を見ている間も、私は試合の行方とは別に、田中と斎藤が肩や肘やその他の部位に変調をきたしてはいないかと心配でならなかった。大会屈指の逸材などと言われた投手が、試合を追うごとに目に見えてフォームや制球を崩していった例も過去にはある。私がはっきり記憶しているのは97年に準優勝した平安高校の川口という左腕投手で、右打者の膝元への速球が武器だったのに、決勝ではまったくそこにボールが行かなくなっていた。彼は後にオリックスに入団したけれど、まったく精彩なく終わった。彼がどうだったか詳しくは知らないが、深刻な故障を抱えていながら決勝戦のマウンドに登る羽目になった投手も少なからずいるはずだ(例えば91年の沖縄水産の大野倫)。 幸い、田中と斎藤は2人とも素人目にわかるような乱れ方をしてはいなかったけれど、明日はどうなるかわからない。将来、両投手が選手生活の中で深刻な故障を抱えるようなことになったとしたら、その責任のかなりの部分は、このような過酷きわまりない日程を彼らに強いている日本高校野球連盟と朝日新聞社にある、と私は考える。 いまいましいのは、素人目にもこれほどはっきりと異常な大会が毎年繰り返されているにも関わらず、それを指摘する声はほとんど上がらないことだ。 先のサッカーのワールドカップの際に、日本が2試合続けて日中に試合を行ったことに対して、「テレビ局や電通の都合で選手にとって過酷な条件下で試合をやらせた」とネット上でもその他の場でも非難が浴びせられた。確か沢木耕太郎のような高名なライターも新聞紙上で非難に荷担していたと記憶している。 「過酷だ」と言われたワールドカップで、日本代表の初戦と第二戦の間には5日も間隔があった。斎藤投手はすでに3連投、おそらくは4日続けて投げることになる。 沢木のようなワールドカップの試合時刻を批判した人々は、毎年繰り返されている甲子園での過酷な仕打ちに対しては、どう考えているのだろうか。 また、2016年の五輪における国内候補地選定に関するニュースもこのところよく目にするようになってきたが、東京も福岡も開催時期は8月上旬が中心になっている*1。私は、計画そのものは福岡の方に魅力を感じるし、この間の石原都知事の場外乱闘ぶりには嫌悪感を禁じえないけれども、8月上旬という開催時期が動かせないのであれば、どちらにも反対せざるを得ない。 この時期の日本の暑さと湿気はスポーツの大会にはまったく適していない。単独競技の大会ならまだ対処のしようもあるだろうけれど、短期間にたくさんの競技を行うオリンピックでは、多くの種目で炎天下の日中に競技をすることが避けられないだろう(札幌でやるというなら賛成してもいいが、札幌市長はまったくやる気がないらしい)。 沢木のようなワールドカップの試合時刻を批判した人々は、オリンピックをこの酷暑の下で開催しようという恐るべき計画に対しては、どう考えているのだろうか。 迂闊にも本文を書いている間は忘れていたが、早実は今年の春の選抜で3月29日に関西(岡山)と延長15回を戦って7-7で引き分け、翌30日の再試合を4-3で勝つと、さらに翌日の31日にも横浜(神奈川)と試合をさせられて3-13と大敗。関西との2試合で334球を投げた斎藤は、3日目には力尽きた。そんな苦い経験を糧に、より逞しくなって甲子園に戻ってきた斎藤と早実の選手には感銘を受けるけれど、同じ投手を2度もこんな目に遭わせる高野連には怒りを覚える。 「アルプススタンドの(引用者注:斎藤投手の)母しづ子さん(46)は、試合終了の瞬間『よくやってくれましたが、「明日も頑張って」なんて、親の立場からはとても言えない。今はただ、体を休めてほしい』と、目に涙をためながら話した」 東京新聞8/21付朝刊社会面より。本エントリのコメント欄「ある母」さんのコメントもご参照いただきたい。 昨日、このエントリをアップした後で、asahi.comのどこかにトラックバックでも送れる場所はないかと探してみたところ、高校野球ページの「甲子園だより」というコラムが「ご意見・ご感想」を募集していたので、エントリの趣旨をダイジェストして送ってみたら、8/21付の「読者の声」として採用されていた。編集サイドで検討した上で採用する投稿を決める方式なので、朝日の中にも問題意識を持った人がいないわけではないようだ。もっとも、ライター神田憲行氏によるコラムの内容は盛り上げ一方で、投手たちの過労をあまり気にしてはいないようだが。 再試合は早実・斎藤は先発、駒苫・田中も一回途中から登板した。試合は早実が初回から小刻みに得点し終始リードを保った。終盤の駒大苫小牧の追い上げをかわして4-3で辛くも逃げ切り、初優勝。斎藤は118球を投げて完投勝利、大会トータルでの投球数は7試合で948球に上った。幸い、両投手とも目立った変調は見られなかった。だが、さすがの斎藤も最後の方では、投げ終わった反動で一塁方向に踏み出す動きが、しばしば以前より大きくなっていた(が、あくまで印象なのであまり自信はない。大会初期からビデオを撮っている方は見比べてご覧になるとよいと思う)。 念のため計画を確認してみたら、福岡は7/27-8/7だが、東京は8/12-28だったので、この部分は正確ではない。とはいえ東京が予定している開催期間も相当暑すぎると思うので、論旨を変えるつもりはない。今日くらいの暑さなら、まだ耐えられますが。 バレーボール界はワールドグランプリ女子大会の真っ最中だが、野球界では夏の甲子園がまもなく終劇の幕を閉じようとしてる。 本来ならすでに終わっているはずなのだが、決勝戦が延長15回引き分けで明日再試合。今年の甲子園は例年に無いほどドラマチックな試合が多い?... 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[続きを読む] 日曜日の午後、本業の整理で少々夜更かしをしたのに加えて朝から子ども達と灼熱の中でボールを追い掛け回していたので、いささか疲労気味だったので、翌日からの本業復帰に向けて昼寝としゃれ込んでいた。すると、何か知らぬが興奮した坊主が騒いでいる。「あれ、何かサッカーをやっていたっけ?」と思って起きてみると、高校野球の決勝戦だった。坊主が興奮していたのは、試合内容にもだが、近所のスーパーマーケットの「優勝校当てクイズ」に応募したチームが決勝に残っていたために、必死に片方に肩入れしていたと言う訳。この坊主の興奮... [続きを読む] 昨日高校野球で思う事ってエントリを書いたんだけど いくつかコメントをもらって もう少し書きたくなったので。 本気で高校スポーツをやってる選手達は 当然「その時」に全てを懸けているわけで kouさんのコメントにもあったように 後先なんて考えずとにかく夢中で取り組む..... [続きを読む] ブログもどきを始めていて、どうしても気になっていたが意味が分からない言葉が「トラックバック」である。 早実が優勝しましたね.斉藤投手は4連投(4試合を4日間)ですごいピッチング,逸材ですね.それも決勝戦第一試合の延長戦も含めたフルイニングに登板だったみたいですね. 更に6日間に5試合でもあります.立派です. ここで気になるのはこれで肩を壊さなかったとしても... [続きを読む] 『甲子園大会はWBCを見習え』でもコメントしましたが、甲子園大会は、プロ野球を選手供給という面から支えるのみならず、日本での野球人気、野球文化を支えるのに大きく一役買っている巨大なイベントです。また、ローカリズムを盛り上げるという側面も持っていると思います。 だからこそ、なおさら、レギュレーションについてはぜひ考え直していただきたいと思っています。鉄さんのご意見に全面的に賛成します。 斎藤、田中両投手の「もう1試合できるのは嬉しい」というコメントからは、いまこの瞬間に、自分の全力をかけて集中し、燃焼し尽すときの興奮、高揚が伝わってきます。当然だと思います。彼らにとって今は、最高のときなのだから。ここは、周囲のものが、なんとしても規制への方向付けをしなくてはならないと感じます。 メディアからは、彼らの健康や将来を気遣う意識もちらほら感じられるものの、やはり「野球ドラマ」への興奮が中心に報道されていることを、とても残念に思います。 早実の和泉監督は試合後のインタビューで、明日も斎藤が先発かと問われて、しばらく絶句した末、「宿舎に帰って考えます」と答えていました。投げさせてはいけないと判っていながら投げさせざるを得ないジレンマを、指導者も感じているのだと思います。 そこに試合がある限り、投手は投げざるを得ないし、指導者はエースに頼らざるを得ない。だからこそ、主催する側の日程が決定的な意味を持つのですが…。 息子さんが故障なく高校野球を乗りきれるよう祈っています。スポーツ医学やトレーニングの正しい知識を息子さんご本人が身に付けられるようバックアップする、というのも、ご家族にできる応援のひとつかも知れませんね。 当事者はそう言うでしょう。雀バルさんも書いておられるように、だからこそ、大人が止めなければいけないんです。しかし現実には、当事者のそういう言葉を免罪符にして盛り上げる大人ばかりが大会を運営しているとしか思えません。 日本の野球は、明治時代に旧制高校を中心に普及しましたが、初期の旧制一高(今の東大)の黄金時代には、エースが投げすぎて曲がった肘を鉄棒にぶら下がって伸ばしながら投球練習したとか、グラブを使うと気合が入らないから素手でノックを受けたとか、そういう類いの逸話がごろごろしています。 そういう野球を経験したOBが各地の旧制中学を指導して、今の高校野球になっていったので、同時に「母校のためなら腕が折れても」という精神主義も伝わっていったようです。 学校だけで野球生活が終わっていた当時はそれでも良かったのかも知れませんが、今はそうではない。高野連が本気で日程緩和や投球数制限を導入すれば、世間からは好意的に受け入れられると思うのですが。 >メディアからは、彼らの健康や将来を気遣う意識もちらほら感じられるものの、やはり「野球ドラマ」への興奮が中心に報道されていることを、とても残念に思います。 ニュートラルな立場の読売新聞や東京新聞に注目しましたが、投げすぎに異議を唱えるような記事はほぼ皆無でした。残念です。 スポーツライターの二宮清純氏は、以前はこの問題を厳しく批判していたのですが、今朝出演していたテレビ朝日のワイドショーでは「個人的には1日休ませてから再試合にしてあげたい」という極めて控え目なコメントしかしませんでした。専門家が盛り上げ優先のテレビ人の空気を読んではいけないし、文筆とテレビで主張を変えてはいけない(セルジオ越後氏にも似た傾向があります)。これも失望しました。 昨日の決勝戦、道産子の私の興味は「駒大苫小牧の三連覇なるか」ではなく「将来の北海道日本ハムファイターズのエースが潰れてしまわないだろうか」というものでした。延長戦に入ってからは、とにかく早く終わらせてくれとの願いを込めながら観ていましたが、結果は最悪の延長十五回引き分け再試合。駒苫の田中以上の球数を放った早実の斎藤にとっても過酷なこととなりました。 試合後、斎藤は「明日は完封したい」と語っていましたが、先発させても大丈夫なんでしょうか。以前、プロ野球解説者の江本孟紀氏は「腕が折れてもええと思って投げとる連中なんやから、周りがごちゃごちゃ言うことないんよ」という趣旨の発言をしていましたが、私はちょっと違うと思いますね。 「腕が折れても投げ抜くぞ」と熱く燃えあがっている少年に対して、「腕が折れてもよいわけがないだろ」とブレーキを掛けてやるのが大人の分別では。それが難しいのなら、無茶な連投が続かないような日程作りを考えてあげて欲しいものです。延長十五回を戦った選手に、20時間後にもう一度始めからやれなんて、一体誰が考えたんでしょう。どうしてサスペンデッドにしないのか理解に苦しみますが、再試合にするのなら一日間隔を開けるか、或いは鉄さんの仰るとおり、せめて涼しいナイターにしてあげられないものか。 大会が始まるとき、「できれば第四試合のクジを引いてナイターでやりたい」と言う選手が大勢いますよね。ほとんどの選手がナイター未体験でしょうから、甲子園でナイターができれば最高の思い出になると思っているんでしょう。決勝再試合を八月のカクテル光線の下でプレーできたら、それは昨日の死闘を戦い抜いた選手達への最高のご褒美にもなると思うのですが。 北海道在住の身として言い添えさせて頂くと、札幌市長だけでなく、札幌市民も夏期オリンピック開催については気乗り薄です。 ふと思い出したのですが、約十年前にワールドカップ日韓開催が決まったとき、「そういえば日本の六月は梅雨なんだよな」と言っていたサッカー関係者がいました。まったく、どうして日本の気候を忘れて大きな大会を誘致しようとするのでしょう。東京、福岡で真夏のオリンピックなんてとんでもないです(1964年の東京オリンピックは十月)。どうしてもやるというのなら、マラソンのスタートは午前四時にして欲しい。「そんな早朝では視聴率が」とか言うならもう知らない。 プロ野球選手や選手会やプロ野球OBが声を挙げることも、この問題を好転させるための有効な手段じゃないかと思うのですが、どうも江本氏はじめ、彼らがほとんど高校球児の連戦連投を問題視してない(むしろ一般ファンと同様にわくわくうるうるしているらしい)のは何故なんでしょうか。 >彼らがほとんど高校球児の連戦連投を問題視してない(むしろ一般ファンと同様にわくわくうるうるしているらしい)のは何故なんでしょうか 高野連をはじめ野球関係者は、極端な言い方になりますが、「甲子園大会幻想」によるマインド・コントロールを受けているからと考えられます。高校野球が日本人にとって「ただのスポーツ」になってしまった(それはとても健康なことです)この21世紀においても、「腕が折れても投げるのが甲子園」という不合理極まる「宗教的感情」をメディアが拡大強化し続けています。商売として!!このへん、メディアの罪は有る意味高野連より大きいんじゃないかと思うんですが、まぁそれはともかく、とりあえず高野連に抗議レター送りませんか。 組織として「心が病気」の人たちですから、聞く耳持たないとは思いますが、「あんたらのやっていることは、オカシイ」ということを言い続けてやるしか、手段はないと思いますので。 1日4試合をこなさなければいけないなら午後1時開始もしかたないかなあ、と思うけど、1試合しかないなら、涼しい時刻を選んだって罰はあたらないはず。ま、大阪方面、この時期はいつだって暑いような気がするけど。そのうち、病人・死人が出かねません。最近の子は、産まれたときから暑いときはクーラーですからね。 こういうケースでは容赦なく(もちろん躊躇いはあるにせよ)「チームのために死ね」と言えてしまうチームが勝ってしまうケースが多いように思います。 背水の陣的に選手たちが覚悟を決めるということもあるのでしょうが、現状の運営に批判的な立場の人間からすれば皮肉な結果ですね。 感動をもらうばかりでアスリートの体調に対して想像力を働かせない多数の日本人(もちろんそれを報道しないメディアに責任はあります)には、投手が眼に見える形でマウンド上で故障でもしない限り、気がつかないかもしれませんね。 明るいほうに眼を向けるなら、昨日の延長戦の斉藤くんを見ていてルーキーのときの上原を思い浮かべました。速球、変化球ともにキレが抜群で少々甘くなっても打たれない上に、ストライクゾーンいっぱいに決めるコントロールも備えている。高校生のレベルを軽く超えてますな。 このエントリにトラックバックをさせていただいたのですが、操作ミスで2重に送信されてしまいました。申し訳ありません。 >以前、プロ野球解説者の江本孟紀氏は「腕が折れてもええと思って投げとる連中なんやから、周りがごちゃごちゃ言うことないんよ」という趣旨の発言をしていましたが、 これは感心しませんね。プロ野球関係者の多くは自身が甲子園を体験しているためか、甲子園というのはそういうものだ、と決めてかかっている節がありますね(体験していない人は往々にして強い憧憬を抱いたまま大人になっているので、かえって思い入れが強かったりしそうですし)。 現実には、優秀な選手ほど、ひとつの競技に囲い込まれてしまう傾向にあるのだろうと思います。異なる競技でそれぞれの全国大会に出場するような高校生が登場してくれば、“学生時代は幅広く可能性を試す時期”という考え方も認められるようになるかも知れませんね。 おお、サッカーのワールドカップ開催地に野球の楔を打ち込むわけですね(笑)。実り多き遠征となることを祈っております。 >どうも江本氏はじめ、彼らがほとんど高校球児の連戦連投を問題視してない(むしろ一般ファンと同様にわくわくうるうるしているらしい)のは何故なんでしょうか。 上にも書いたように、このケースでは経験主義が悪い方に作用しているように思います。またドラフトを巡る過去のいきさつ等から、NPBとして公式に高野連に意見や提言をすることはなかなか難しくなっているのだろうとも思います。「日本野球協会」とでも名乗る統一組織ができて、そこが投球制限に関するルールを打ち出す、というのが最もすっきりする解決法なのですが、うんざりするほど道のりは遠いような気もします。 意見を異にする相手を「マインド・コントロールを受けている」とか「心が病気」と決めつけるのは一種の思考停止ではないでしょうか。 私自身は別の形で機会を待つつもりですが、高野連に手紙や電話で抗議すること、朝日新聞社やNHKに抗議すること、それぞれに意味はあろうかと思います。 それはたぶん出場校や選手たち自身が嫌がるかも知れませんね。甲子園も遠からず大規模改修または建て替えが行われることになるでしょうから、それを機に“甲子園大会”にしみついたさまざまなものを見直してみるのがいいかも知れません。大阪ドームだっていいと思いますけどね(使用料が高いのか)。 斎藤投手のお母さんの談話、子供のいない私が読んでも胸が詰まります。私は、通常はスポーツ記事に親を引っ張り出すのは嫌いなのですが、こういう言葉には真摯に耳を傾けなければならないと思います。 実際にマウンド上で故障していたケースも、過去に何人もいるんですけどね。みんな、そういうことはすぐに忘れてしまうようですね。 そうですか、団野村さんと同意見でしたか。団さんはアメリカの育成事情もよく知っているでしょうから、球数制限という発想も当然のように出てくるのでしょうね。 団さんも監督に批判的ですね。ごもっともではありますが、例えば今日の試合に斎藤を先発させずに早実が負けたら、世間一般はともかく、早実の父兄や応援団やOBの中からは、かなりの非難の声が監督に浴びせられるのでは。休養日にせよ、球数制限にせよ、監督が無理をしようにもルールで縛られてできない、という状況を作らない限り、監督が自ら酷使を自制することは不可能に近いのではないかと思います。 >斎藤を先発させずに早実が負けたら、世間一般はともかく、早実の父兄や応援団やOBの中からは、かなりの非難の声が監督に浴びせられるのでは。 本当にそうでしょうか。10-0で負けて、マイクを向けられ、「甲子園で優勝することよりも斉藤の将来を優先しました」と言えば、今回の初優勝よりも美談でしたよきっと。そういう指導者が次々に出てこないとムーブメントになりません。開催側が動くことはないでしょうね。 私はその試合自体は見ていませんでしたが、新聞記事を読んで呆れました。現実にそういう事態(不祥事と呼んでいいと思いますが)もあったのに、都合の悪いことは忘れてしまう人が多いようですね。 かつて98年に横浜高の松坂がPLと延長17回を戦った試合の後、テレビのインタビューで翌日の試合について聞かれて「僕は投げません」と即答したのを見て驚きました(実際には終盤になって登板しましたが)。高校野球も変わった、と思いましたが、それから8年経ってもこの状態です。 地方大会はともかく、頂点に近いところでは、監督に「エースと心中」を選択させてしまうような力が働いているのでしょうか。 こういう高価な装置を購入して宿舎まで持ち込むだけの費用がどこから出ているか、という部分も、勝利へのプレッシャーにつながっていくような気がします。 >10-0で負けて、マイクを向けられ、「甲子園で優勝することよりも斉藤の将来を優先しました」と言えば、今回の初優勝よりも美談でしたよきっと。そういう指導者が次々に出てこないとムーブメントになりません。 世間では美談になるでしょうけれど、学校内部(OBや父兄を含む)では表に出ない形で非難されるのではないかと思います。 監督に酷使の責任があるのはおっしゃる通りで、免罪するつもりもありません。southkさんが書いているように、意識の変化は少しづつではあっても起こっているようですし、浸透していけばよいと思います。 ただ、学校という組織の中では、監督は立場の弱い臨時雇いであることが多いので、学校の意に反することをするのは難しいし、断行したとしても解雇されればそれまでです。甲子園まで来て優勝旗に手が届くという状況では、学校を挙げて理性を失う。その時に監督が一人で抵抗できるのかどうか。 そもそも、目の前に試合があれば全力で勝ちに行くのは、選手にとっても指導者にとっても本能のようなもので、それを自主的に抑制しろというのは無理な期待です。 大阪ドーム、神戸グリーンスタジアム等々、関西圏に集めるにしても、野球ができるところはいくらでもあります。 仮に64校が全国大会に出場するなら、一回戦は32試合。球場を8つ以上確保し、「無理して一日一カ所4試合」すれば、一日で一回戦は終わるのです。 更にドームと予備日をフル活用すれば、雨天でもまともに回る可能性が高くなるでしょうし、プロ野球も興行できます。 ここでバカが、甲子園だ甲子園だと言いそうですが、高野連はこういう意見を認めるのなら、宗教法人日本甲子園教にでもなるべきでしょう。 また、甲子園の土が踏めないのはかわいそうだというバカには(大阪ドームや東京ドームでも十分だろうに...)、じゃぁ沖縄のガリ勉高校の野球部員がかわいそうだから甲子園で県大会一回戦をすべきだ、と言っておきましょう。 全国ベースで何回試合をすれば全国大会へ進めるかを予め決めておき、県内で何回戦か行えば地方大会へ駒を進め、そこで何試合かして、合計で何回戦か勝ち抜けば全国大会へ進めるとか、地方大会の区域割りを調整して(山梨+神奈川Aとか鹿児島+沖縄とか)その地方のチャンピオンが丁度何回戦か勝ったことになるようにしておくとか、色々方法があると思います。 なお、田中君はフォームに無理があるだけ連投では、最後の最後では..、と思いました。腕力や上体の力が勝ちすぎているように見えます。 斉藤君は色々直すところはあるでしょうが、大きいわけでもないのに最後の最後にあの球速が出るのは、フォームが柔らかく無理がないのと(無駄はありそう)、力投一辺倒では無さそうであることが理由だと思います。 田中君のフィニッシュは左足が開いています。腕の力が使いやすそうなフォームです。元日ハムの岩ちゃんが開き気味ですが、ベテランの域に達する前に急に球威が無くなっていったのは記憶に新しいところでしょう。 球速を体のどこが負担してそうか見ると、元中日の今中は肘肩にしか負担がかからないように見えました。それであの球威ですから、体格とも比べて壊れないわけがない。5年と見ていましたが、残念ながらその通りでした。 元ヤクルトの伊藤トモヒトだと、右足が死に体で腕が後ろにしなりすぎていますから、肩だろうと思いましたがやはりそんな感じのようですね。 私がみた今朝の朝刊6紙のなかでは、朝日、毎日、産経の社説が高校野球へ言及していました。読売、日経、中日は社説では言及なしでした。言及した3紙はそれぞれ連投への賛辞を乗せていましたが、少しずつニュアンスが違うようです。以下、引用して紹介します。 ・・・・・・って、そういう日程組んだのキミたちやろ! と突っ込んでくれるのを待っているんじゃないかとさえ思えるほどです。「心と体のスタミナ」なんて抽象的な文言でまとめていて、アスリートのフィジカルとメンタルに関する実感が恐ろしく希薄です。スポーツ競技自体はもちろん、スポーツイベント運営の実際にも今まで関心を持ってこなかった方がお書きなのではないでしょうか。正直言って当事者意識がない。 [毎日]斎藤投手は準々決勝から4日間の連投で、投球数は553球に上った。炎天下の連投は肉体の限界を超えていたに違いない。それでは苦しいそぶりを見せず、見方守備陣を信じての熱投は見るものを感動させてくれた。 毎日も上記のように「肉体の限界を超」えた「炎天下の連投」への感動を述べていますが、朝日のように「心」の「スタミナ」には逃げていませんし、肉体へ課する負荷の重さをより詳細に書いてはいます。でも、そういう限界に選手たちを追い込む大会運営がいかに犯罪的だったかということについての言及は一切なしてす。 ちなみに社説の最後ではセンバツでも同様の熱戦が繰り広げられることへの期待が述べられていますが、「春は炎天下じゃないからいいよね」というエクスキューズもちょっと感じられました。これは読者の主観によってそう感じない方もいると思いますが。 [産経]今後は、選手の将来を考えて、大会の中ほどに休日を入れたり、引き分け再試合には1日置くなど、もっと日程面を考慮すべき時期に来ているのではないか。 産経も社説の中程で連投への賛辞を述べた上で、最後を上記の一文で占めています。ただ、こういうことは大会が済んでからちらっと書くのではなく、毎年毎年大会が始まるころにしつこいほど粘り強く主張していかないといけないのではないかと思います。それが文責を担うものの社会的責務なのではないでしょうか。 さて、今回話題になったようなとびきりの強豪校のエースたちの連投負担は、選手個人の人生(正真正銘の大問題)にとっても、将来の野球界(自浄能力のない野球界の自業自得ですが)にとっても大きな問題であるわけですが、それとはまったく反対の大きな問題もありますよね。 といいますのも、野球部活動の総決算と位置づけられているこの大会、半分の学校(24校ではないです。2056校です)はたったの1回しか試合できないんですよね。今回の朝日の社説でも、「甲子園にいけなかったとしても、この夏の体験で何かをつかんだ球児たちもまた勝者である」という趣旨のことが書いてありました。 私もそのことを否定するつもりはないのですが、それははっきり言って野球自体のもつ喜びとは何の関係もない。「人生経験」を積みたいならバイトでも家業の手伝いでも勉学でもいいわけです。でも、わざわざ野球をやるなら野球ならではのよろこびを得たいではないですか。ということで、3年間野球部で頑張ったなら少なくとも何試合かの公式戦を体験できる、そういう「野球」部として当然の仕組みを考える責任が高等学校「野球」連盟にはあるのではないかと思います。 和泉監督についての記事で、「選手をほめる?そんなおこがましいことはできません」という監督の発言があって、斎藤投手の連投を選択したことの是非(私は「非」だと思っていますが)とは別の問題として、ひとつの見識かと思いました。その一方で、試合後の選手をマウンド付近に整列させて、指導者でもなんでもない老人が「牽制死が多い」だの「○○高校の健闘は評価に値する」だのと説教(「講評」というそうな)を聞かせるという伝統が今年もまだ残っていましたね。まともな羞恥心があればあんなことできないと思うのですが。ソフトで理知的な印象の脇村氏はもうちょっと何かできる方なのではないかと思っていたのですが。 結局のところ、「高校野球は教育の一環」という大看板を下ろさないかぎり、高校野球がスポーツの大会として運営されることはないのではないかと思います。明治時代に輸入したスポーツを、富国強兵の観点から「体育」に変換せざるを得なかったことのしわ寄せがもっとも濃厚に現れているのがこのイベントなのかもしれません。 明治時代から親しまれていた競技として野球があり、にもかかわらずもっと上のカテゴリーでさえ、ロサンゼルス五輪や野茂の出現まで国内リーグだけが鎖国的に隆盛していたという、日本におけるこの競技自体の特殊性が原因として大きいのでしょうか。それについてはまた自分なりに整理したいと思います。 これだけの良い投手を失ったら日本の野球界にも大きな打撃ですよ。一日空けたってファンは皆納得して楽しみに待っていられます。それに、それだけ内容の濃い試合にもなるんじゃないでしょうか。阪神はいっそ別の球場を作ったらいいんでないでしょうか。 スポーツネットワークジャパンでジャーナリスト岡崎満義氏が「「夏の甲子園」に望むこと・1つ 」として連投を強いる日程への改善要望を出しておられます。 やると思えばどこまでやるさ それが球児の魂じゃないか ガッツすたれば試合に勝てぬ なまじとめるな 4連投 夏の甲子園は早稲田実業の初優勝で幕を閉じたが、早実・斎藤の4日連投を筆頭に、体が未完成な成長期にある選手が無理をしているのを見て、グラビンの痛みが、この子たちには起きないようにと祈った。(マリヨン・ロバートソン氏=プロ野球・オリックス・エグゼクティブアドバイザー) TBさせていただきました。小生のは、ミーハーな調子ですが、貴ブログの内容には考えさせられるものがありました。よくぞ、問題を整理して伝えてくださいました。ありがとうございました。 >いまいましいのは、素人目にもこれほどはっきりと異常な大会が毎年繰り返されているにも関わらず、それを指摘する声はほとんど上がらないことだ。 テレビ番組から出演以来2件。テーマは高校野球。「批判してもいいの?」「いえ。今回は素晴らしい決勝を讃えたいのですが…」「だったら出ません」 テレビや新聞といったメディアは高校野球を盛り上げた方が自分の利益になるから批判的な内容は抑えている、といった状況ようですね 例えば政令指定都市の持ち回り開催にすれば、出場校の経済的負担は平準化されるはずですが(毎年同じ学校が出てくるわけではないので実際には当たり外れということになりますが(笑))、それでもみんな甲子園でやりたがるのでしょうね。 この点はなかなか崩しがたいだろうと思います。そもそも高校というものが県単位で組織化されていますし、甲子園大会が郷土愛の受け皿であるという点も無視できないでしょうね。 田中投手のフォームについては、私自身は云々する見識がありません。ただ、プロ野球球団の中には、動作解析で肩や肘への負担を考慮しながらフォームを指導するところもあるようですから、プロに進んでよい指導者に恵まれたらよいなと思うばかりです。 このへんのご意見にはまったく同感です。本文にリンクを張った『甲子園大会という投手破壊システム。』というエントリでも論じていますので、ご笑覧いただければ幸いです。 甲子園の改修はオフ期間にやるので甲子園大会には影響がなさそうですね。いっそ2,3年別の会場でやってみれば、改革のきっかけになるだろうに、残念です。 権藤さんの時代にはプロ野球もずいぶん無理を強いたのですが、今や投手は中6日で100球と過保護気味。高校野球だけが旧態依然というのは奇妙なことですね。 岡崎氏、もうNumberに対して影響力はないんでしょうね。同誌に多少なりともこういう傾向の記事が出るといいんですが。 >やると思えばどこまでやるさ それが球児の魂じゃないか ガッツすたれば試合に勝てぬ なまじとめるな 4連投 なぜNY発のコラムに甲子園のことが出てくるのでしょうね。アメリカ人の文章だから翻訳というワンクッションが入ることを前提に、担当編集者の心中を忖度すると、なかなか興味深いものがあります。毎日新聞の社内にも、現状がいいとは思っていない人がいるようですね。 こんにちは。メディア業界の方ですか。お仕事で高校野球を扱う機会がもしおありなら、こういう観点も踏まえていただけると嬉しいです。 ご紹介ありがとうございます。ただ、いかにも批判しそうな人がしている、という感じの顔触れなのが残念です。 しかし、玉木氏にこの試合を語らせたら批判されるに決まってるのに、そんなことも判らずに出演を依頼するテレビ局員って…そんなに判断力低くていいんでしょうか。 他のみなさんが「せめて中一日」と言いますが、団さんのコラムにもあるように、投手が100球投げれば最低3日のレストが必要なわけで、結局1日でもダメなんですよ。 WBCの話が出てますが、メジャーには連投禁止や球数制限はありませんが、誰も100球投げた次の日に登板したりしません。 例えるなら、ペイのない残業はしないアメリカ人と、ペイがなくてもそれが会社さと残業をしてしまう日本人の違いかな。 そうですね。と、いうよりも。「批判はだめ」と言われて出演を断っちゃうところが残念ですよね。彼くらいになれば、一言チクリと批判したって飯が食えなくなることはないだろうに。。 将来のある大切な体、すばらしい素質がある子供達を何とか守っていただけるよう、高野連の常識ある運営をお願い致します。わが子もピッチャーです。すばらしい投手になってほしい 高校野球の問題が改善しないのは、朝日・毎日新聞というマスコミが主催しているからです。読売も、巨人への選手の供給源になっているためか、表立って反対のコメントをしません。NHKも高視聴率のソースのためか、この問題を取り上げる事はほとんどありません。物語は、悲痛なほど盛り上がる、と言うわけでしょうか?高校側も、当事者になるような強い学校は、選手をプロに売ってしまえば終わりの為、真剣に取り組みません。要するに、大人たちが高校球児を食い物にしているのだと思います。 選手の肩がどうのこうの言うのは、選手がその後プロにでも転向するのが当たり前みたいな発想!青春時代は厳しい練習に練習を重ね甲子園の頂点を目指す。すがすがしくて気持ちよい! あんまり野球に関して詳しくはないんですが、連投させたのは高野連が悪いというよりか、監督が悪いのでは。。投手を代えれば済む話ではないでしょうか。 だからそれの兼ね合いもあり、日程を長めに取ることは出来ない。それはペナントレースの日程にも関わってくるからだ とかいうやつが出てきそうだが、基本的にああいうところを一日貸切とかになる場合、「甲子園の日程がずれたから貸してちーだい?」で貸してくれる訳がない。 故に、野球というスポーツの「トーナメントに於いて」(試合数の少ないリーグ戦にも適応できるが)、エース級の投手が一人しか居ない場合、どうしたってエースの負担は増す。 確かに延長16回から初めて10分で終わったらいけてないにもほどがある。考えてなかったけど、この部分、これ以上の説得力はないね。 「10分で終わるかもしれない」という緊張感に満ちた試合、私ならぜひお金を払って見てみたいと思いますが(笑)。また、私がグラウンドキーパーであれば、「たった10分間かもしれない試合」に一生を賭ける球児たちのために、それこそ精魂込めて手入れすると思います。高校野球って商売でやっているわけではないので、お客が入る・入らないよりも、選手の健康の方が大事なんじゃないですか? また、阪神球団との関係で言えば、今年の場合阪神が甲子園に帰ってくるのは25日でした。20日にあった決勝戦を何が何でも翌日に行わなければいけない理由は、阪神球団との関係に限って言えばまったくなかったということを申し上げたいと思います。 ワイドショーなどで宿舎の斎藤投手を取材した映像が流れましたが、そこでこの酸素カプセルの商品名のロゴが入ったTシャツを着た斎藤投手が映っていました。 この場合、早実の選手達にそういう面でのプレッシャーは皆無だったと思いますよ。というよりも、プレッシャーをかけないような形態にしたと言うべきでしょうか。 「課題」の部分を嫌みったらしくダラダラ述べる時もありましたから、それに比べれば「あ、あっさり流したね」と思いました。やらないといろいろ爺様方がうるさいのでしょう。 脇村会長になってから、不祥事に対する処分の基準が極めて現実的になった(野球部関係者「個人」がなにかやっても連座で責は問わない。唯一「隠蔽」があったときのみ厳罰に処す。これで文星芸大付属は救われてます)りもしていますし、高野連なぞ組織としてとうの昔に化石化しているところにあっては、あれでもよくやってるほうだと思います。 日程の問題は、どうしようもないでしょう。今年はたまたま雨天中止がなかったからよかったですが、年によっては二日三日延びるときもありますし。甲子園以外の球場を使うというのは、高野連が仮に提案したとしても周りが却下するでしょうし。 百年河清を待てば河は清くなるかもしれませんが、そういうレベルで考えるしかないでしょうね。残念なことですが。 延長16回から始めて10分で終わったとしたら、これはイケてないと感じる人もたしかにいるでしょう。でもサスペンデッド賛成派の多くは、投手の肩を心配して主張しているわけですから、そういう展開になったら、むしろホッとすることでしょうね。逆に延長三十回くらいまで死闘が続いたら、「せっかく昨日の続きから試合を再開した配慮が無になった」とガッカリするでしょう。甲子園は大盛り上がりでしょうが。 私個人の考えとしては、昨日の続きをやるにせよ再試合にせよ、どっちにしたって応援団は球場に来るしグラウンド整備は必要だし、サスペンデッドに強く反対する理由もないと思いますよ。「これだけ御足労をおかけしたのに、10分で試合が終わってしまって申し訳ありません」なんて考えなくても良いのでは。 気になるのは、10分で終わるかもしれない試合に客が入るかということですが、あまり心配いらないんじゃないかな。1分で終わるかもしれないボクシングの試合でも、黄金カードなら客は来るし。 帝京高校対智弁和歌山では、継投策の末にそれまで投手として高校野球の公式戦で投げたことのない選手が全国大会の舞台で可哀想なくらい四苦八苦しながら投げていました。 甲子園に出るような強豪校ならではで、それまでの出身校で投手経験のある選手が部員に、ベンチ入りメンバーにたくさんいたという前提があって起きた出来事ですが、残念ながら一般選抜で入学するような学校ではそのようなことは望めず、残念ながら投球数制限による保護は現実的ではないですね。 高校野球は部活動であり、試合数が増えてくれば選手にかかる負担が増えるのはどの種目でもどうしようもないことだと思います。 「野球」というスポーツにはどうしたって投手が重要で、短期決戦の場合、どうしたってその一番手たるエースの負担が大きくなるというのは当然だと言いたいだけ。 10分で終わるかもしれなければ、1時間以上終わらないかもしれない、やっている選手は良いかも知れないが、球場でずっと次の試合を待たなければいけない人にはそうではない。 昨日のアクセス数は21,118ヒットだそうです。これを読んでる人の中に雑誌編集者の方はいらっしゃるでしょうか。連投問題で特集組んだら売れそうですよ。 >メジャーには連投禁止や球数制限はありませんが、誰も100球投げた次の日に登板したりしません。 MLBには球数制限がありませんが、マイナーリーグにはあるそうです(本文の追記にリンクを張った『甲子園大会はWBCを見習え。』というエントリで多少詳しく書いてますので、興味がおありでしたらご参照ください)。メジャーリーガーは一人前の大人だからそれぞれの判断に任せる、マイナーリーガーは育成段階だからリーグ側が責任を持つ、という区別なのでしょう。高校野球が本来どちらに近いかは言うまでもありませんね。 それで自分のファンだけが読む(であろう)インターネットサイトでブツブツ言ってる、というのはちょっと自己満足っぽいというか、辛口芸人っぽいというか。テレビ朝日の解説では思い切り甘口なのに活字媒体では辛口のセルジオ越後さんを思いだします。 >でも体を壊してまで辛いのを我慢してまで投げることを許している環境を何とかするべきだと思います。 その思いを綴って高野連の脇村会長あてに手紙をお書きになってみてはいかがでしょう。我々のような部外者・無関係者とは異なり、野球少年のお母さんは高校野球の関係者そのものです。高野連にも、少しは真剣に受け止めてもらえるかも知れません。それでいきなり状況が改善されるわけではないでしょうし、蟷螂の斧ではありましょうけれど、何かできるとしたら、さしあたりはそういうことでしょう。 そういう面は否めないでしょうね。ご指摘のメディアの責任は確かにあると思いますが、日本の野球の歴史を紐解くと、どうもメディアが介在する以前から「学校のためには腕が折れても」という精神に充ち満ちた競技だったようです。もともと日本人はそういうのが大好きで、それをいまだにひきずっている、ということなのではないかと思いますし、だからこそ厄介なのでしょう。 好投手たちが、甲子園に辿り着く手前や甲子園のマウンドで壊れていく現状は、決して面白いものではないと思います。 今大会の駒台苫小牧も早実も、エースと他の投手の間にはかなりの力量差があったようです。負けを覚悟でエースを温存するという選択は、監督にはなかなかできないことです(極端に言えば「敗退行為」、いわゆる八百長を疑われかねません)。だからこそ、主催する側が余裕ある日程を組むなり球数制限を設けるなりして、酷使ができない状況を作るべきだろうと私は考えています。 競技規則に規定された正式な試合方法であるにもかかわらず、プロ野球でサスペンデッド・ゲームが行われなくなった理由は、たぶんあなたが指摘されるようなことなのでしょう。 しかし、ここで論じているのは高校生の大会なので、「交通費かけて応援に来る人達」「の気」や「10分の為に入場料を払うなんて馬鹿馬鹿しい」という理由を選手の健康に優先するのは順序が違うと私は思います。 とかいうやつが出てきそうだが、基本的にああいうところを一日貸切とかになる場合、「甲子園の日程がずれたから貸してちーだい?」で貸してくれる訳がない。 当日いきなり頼んでもそりゃ無理でしょうけれど(笑)、例えば準々決勝、準決勝、決勝の間にそれぞれ1日の休養日を設けるとして、あらかじめ現状より2日長い会期を確保する、というのであれば不可能ではないと思われます。 近年の日本シリーズではエースと呼ばれる投手も先発するのはせいぜい2度までで、ペナントレース中の登板間隔とほとんど変わらないことが多いです。 それぞれの試合の間に休養日があれば(あるいは投球数を制限する規則があれば)、彼はそんな思いをしなくても済むわけです。 今年の国体は5日間で4試合、チームによっては4日連戦もありうるという日程ですから、確かに同種の問題はありますが、しかし会期は9月末から10月ですから、今よりはだいぶ涼しいです。 夏の甲子園は「ものすごく暑くて消耗が激しいこと」「同じような日程の県予選と連続して行われること(この段階で壊れてしまう投手もいます)」「選手や監督や学校や父兄の勝利に対する執着が激しく、それだけに無理をする傾向が強いこと」の3点から、他の大会よりも特に問題が大きいと私は思います。 同感です。箱根駅伝に関しては、テレビの全国中継が始まってから注目度が上がり、大学サイドからのプレッシャーも高まって無理をする選手が増えた、という話も聞きます。確かにラジオ中継の時代には、大ブレーキなどというものはあまり聞いた記憶がありません。 >ワイドショーなどで宿舎の斎藤投手を取材した映像が流れましたが、そこでこの酸素カプセルの商品名のロゴが入ったTシャツを着た斎藤投手が映っていました。 そうなんですか。貴重な情報をありがとうございます。メーカー側の持ち込みというわけですね。しかし、それはそれで何となく落ち着かない話ですね。高校の運動部がそういうものの無償供与を受けてよいものなのでしょうか。 >脇村会長になってから、不祥事に対する処分の基準が極めて現実的になった(野球部関係者「個人」がなにかやっても連座で責は問わない。唯一「隠蔽」があったときのみ厳罰に処す。これで文星芸大付属は救われてます)りもしていますし、 駒台苫小牧が3連覇に挑戦できたのも、そういう変化のおかげかと思います。大会終了後に明徳義塾の監督が復帰という記事を見ましたが、このへんのことをどう考えればいいのか、私自身はまだ判断がつきかねています。もちろん、個別事例の事情に即して処分を決めればよいのでしょうけれど、高野連がどこまできめ細かく把握しているのか(そもそも、高野連にそんな権限があるのか)。 >日程の問題は、どうしようもないでしょう。今年はたまたま雨天中止がなかったからよかったですが、年によっては二日三日延びるときもありますし。 ただ、準々決勝以降の連投を防ぐには、最低限で2日増やすだけでいいわけで、それなら手が届きそうな気もするんですけどね。 >残念ながら一般選抜で入学するような学校ではそのようなことは望めず、残念ながら投球数制限による保護は現実的ではないですね。 ただ、球数を制限するルールが存在すれば、各チームはそれに合わせて、ふだんから多くの部員に投球練習をさせるようになるでしょう。それでどの程度対応可能なものなのか。そう考えると、球数制限は高校野球のあり方そのものを変えてしまうルールになりますね。 その結果、投手として再起不能な体になるかも知れない、などということは高校球児自身はなかなか考えが及ばないのではないでしょうか。だからこそ、大会を開催する側が最低限のブレーキをかけてあげるべきなのだと思います。 それに、あなたがおっしゃるように「延長を30回くらい」にすると、あなたが馬場さんに対して書いている問題が、そのまま生ずるわけですが…。 高校レベルでは突出した投手なら、その落ちている分が見えにくいんですよ、相手打者とのレベル差がありすぎて。 自分は違うスポーツをやっていて野球に関しては素人ですが、素人目から見てチームがもう一人エース級のピッチャーをつくればいいだけの話じゃないんですか? 早実の先輩であり、甲子園を沸かせた投手でもある荒木大輔氏が赤旗日曜版8月27日号のインタビューで、早実の優勝を喜び、斉藤投手をたたえるコメントに続いて、次のように述べています。 私も1980年の夏の大会のとき、5日間で4試合を投げました。横浜との決勝戦の朝は肩が回らず、ひじも重く感じました。試合では球が走らず、敗れました。 斎藤、田中両投手は結果的に最後まで投げ抜きましたが、彼らは将来性のある年代です。やはりゆとりのある日程のなかで、万全な体調のもとで試合をさせてあげなければならないと思います。 甲子園で「大ちゃんブーム」を巻き起こし、のちに若くしてヒジの故障で苦しみ抜いた荒木氏の発言であればこそ、ぜひ高野連は耳を傾けてもらいたいと思います。 実は赤旗日曜版は、たいへん行き届いた特集を組んでまして、荒木氏のインタビューの横には「高野連医科学委員長」である越智隆弘氏のコメントが載っています。越智氏は、日本整形外科学会理事長でもある、高名な外科医です。長くなりますが、たいへん興味深い内容なので、越智氏のコメントも引用させてもらいます。 高野連の医科学委員長として、1993年夏の大会以降、代表校の投手の肩やひじの関節機能検査を実施してきました。各地で指導者を対象に「障害予防研修会」を開き、複数投手の育成も奨励してきました。これらは教育の場で選手生命を奪うことがあってはならないという決意からでした。 ウォームアップやクールダウンといった練習前後の体のケア、休養日の設定など、成長期に見合った正しい体調管理を徹底させる必要があります。また、投球数の制限などを設けることも考えなくてはなりません。 もちろん日頃の練習のときからの体調管理が大切なのは当然ですが、投手にいちばんリスクをかけているのは連投を強いる大会日程なのですから、「指導者の認識の向上」ということだけでは、決して問題は解決しません。 たいへん良心的な医師と思われる越智氏をしても、高野連内部からは「大会日程の見直し」をいうことは難しいようです。一種の「タブー」になっているのでしょうか。実に不思議なことです。 結論としては、それはかなり難しいことだと思います。この件については次のエントリで論じていますので、よかったらご参照ください。 荒木はプロ野球の現職の投手コーチですし、自身も現役時代に故障で大変な苦労をした人だけに、やはりこの点は見過ごせないのでしょう。 一方で、かつて松山商業で太田幸司と延長18回および再試合を投げ合った井上明という人物は、朝日新聞大阪本社の記者としてよく記事にも登場し、現役選手の健康に何の配慮もなく煽るだけの記事を書き続けています。 現状から利益を得ている人々から「○○なんだから余計な口出しをするな」と言われるのなら理解できるのですが、必ずしもそういう立場の方ではなさそうですね(他にもいくつかあった異論も同様です)。 これまでも職場の不条理に真っ向勝負で挑み、結果職場を離れることになったりと、まぁ不器用に生きてきましたが。 人間そこそこ成長すると、自分の幸福だけを追求することに飽きてきます。馬鹿ばっか君も早くそうなればいいのに。 >かつて松山商業で太田幸司と延長18回および再試合を投げ合った井上明という人物は、朝日新聞大阪本社の記者として うわー、甲子園優勝投手で、伝説の決勝再試合の当事者で、そして朝日新聞運動部記者ですかー、もうなんというか「甲子園」に捧げられた人生ですね。「甲子園」という「魔物」に呪縛された人生というのか・・・。うーん、なんというか凄まじい人生ですよねぇ。 鉄さんご紹介の記事のなかで、両投手の「疲労度」がリアルに記述されているところに興味を引かれました(下記に引用)。以前だったら「身体は本当にきつかったけど、根性で投げた」みたいにボカしてしか語れなかった部分が、具体的に語れるようになったあたり、「タブー」が少しずつ解除されてきているのではないでしょうか。 200球以上投げた疲れは、宿舎に引き揚げてから出た。食事はのどを通らず、体の火照りと、神経の高ぶりでほとんど眠れなかった。そして、朝、起きると肩といわず腰、足まで全身にきりきりと痛みが走った。アイシングや専属のトレーナーなどなく、風呂に入るのが唯一の体のケアという時代だった。 37年前、18回を投げ抜いた翌朝は、目が覚めると体中がバリバリに張って、起きあがれなかった。そしてまず脳裏をよぎったのは「マウンドに上がれるのか」という不安だった。今はマッサージやケアが万全だけど、当時は試合後、後輩に背中をもんでもらう程度だった。それでも甲子園に再び来ると大勢の観客に後押しされて、気分が高揚した。だから投げられた。 もちろん、記事の文脈では「偉大な先輩たちに比べると、斎藤・田中の両投手はまだしも恵まれているのだよ(だから文句言うな)」という意味になるのでしょうが、先入観なくこの記事を読んだ人は「こんな酷使を高校生にさせてはいけないよなぁ」と素直に思うと思います。朝日新聞の意図とは別に(笑)。やはり「タブーの解除」が多少は進んでいるようです。 私自身はそんなにサスペンデッド・ゲームにこだわっているつもりはないんですよ。まずルールに明記された対処法から紹介するのが物の順序だろうと最初に書いただけで(休養日を設けろ、という主張は以前に何度も書いてますし)。 サスペンデッド・ゲーム。休養日。投球数制限。酷暑を避けた時間帯での開催。涼しいドーム球場への変更。1試合のイニング数の短縮(本文には書いてませんけど)。 さまざまな対処法があり、それぞれに一長一短があります。比較検討して、手を付けられる部分からどんどんつけていけばいい。いろんな方からのご意見で長短が明確になっていけば、それでよいと思っています。 >先入観なくこの記事を読んだ人は「こんな酷使を高校生にさせてはいけないよなぁ」と素直に思うと思います。 甲子園とは、夢であった時代がありました。しかし軍国主義の遺産でも在ると思います。私も野球に携わるものとして甲子園というトーナメントを残すことはあっても高野連は必要ないのかもしれません。ちなみにメジャースカウトの方は一試合何球以上投げた選手は寿命が短いとの認識があるようです。 斎藤・田中両投手が参加した日米高校野球に関連して、アメリカの野球関係者の談話(というか絶賛の声)もずいぶん紹介されていましたが、私の目に触れた範囲では、連投に関するコメントはありませんでした。同行の取材陣、誰もそういう質問はしないんですかね。 その勝者に3位の賞状とメダルを授与すればいいとおもいます。3位の学校は最後は勝利で終われることですし、 講談社の本は、文章、大袈裟に感じるかもしれない部分も少々ありますが、著者の内包する<情熱>は、それを差し引いても、強く読み手の心を打つもの。 朝日新書の本はスポーツジャーナリストの共作だけあって、内幕っぽい切り口、読み手をちゃんと楽しませてくれます。 韓国の高校野球では翌日延長13回からサスペンデッド・ゲームだそうですが、それでもエース投手が連投で投げすぎることが問題視されているようです。 延長戦の途中から始まるということは、最初からいきなりサヨナラのピンチなので、見ている側としては楽しいような気もします。 こんにちは。韓国ではサスペンデッド・ゲームが採用されてるんですね。12回打ち切り&サスペンデッドというのは、まず妥当な線ではないでしょうか。 それはそれとして、こういうことを有力議員が国会で問題にするというのは興味深いですね。日本の政治家は、ストライキとか裏金とか生臭い話の時には身を乗り出してきますが、スポーツそのものについては興味がないようで残念です。 韓国では先日、国家人権委員会が高校生投手の酷使は人権侵害だとして、対策を取るようにとの勧告を出しました。 韓国の高校野球といえば、野球部はろくに授業も受けずに練習に明け暮れて、次々と行われる全国大会に有力選手は片っ端から出場して、大会の成績に進路が懸かっている、という感じです。エースを酷使するにはそれだけの理由があるので、現場の判断などではなかなか解消出来ない問題のようです。 外部からの力で酷使を止めることが大事でしょうし、そのためにはまず、投手の投げすぎは問題だと野球ファンが考えることが大事なのだろうと改めて思いました。 去年のアジアシリーズで中日ドラゴンズに勝ったSKの金廣鉉、彼はちょうど斎藤・田中と同学年なのです。斎藤四連投の二ヶ月半ほど前に、金廣鉉が延長15回を一人で投げ抜いたことが酷使論議を引き起こしました。12回サスペンデッド・ゲームなので2日間に渡って、なのですが。 韓国の高校サッカーは、限られた数の高校にしかサッカー部自体がなく、その段階で激しい選別が行われると聞きましたが、野球でも同じような状況なのでしょうか。 野球もサッカーも韓国は日本に和をかけて精神主義という印象がありますが、それでも外部から批判があるというのは健全ですね。 はい、そうです、野球部も部自体がある学校が少なく、選抜が厳しくて、ごく限られた生徒しか野球部に入ることが出来ません。 でも、一回戦の複数球場使用も、ナイター試合も、12回打ち切りサスペンデッドゲームも、韓国では当たり前のように行われていることを考えると、甲子園の魔力は怖いなぁと思います。 >でも、一回戦の複数球場使用も、ナイター試合も、12回打ち切りサスペンデッドゲームも、韓国では当たり前のように行われていることを考えると、甲子園の魔力は怖いなぁと思います。 アメリカでも学生野球やマイナーリーグでは球数制限が普通のようですし、日本でもプロは先発なら中5日も休ませる。日本の学生野球だけが突出していますね。 |
[ 408] ノルマがなければ食の偽装は起こり得ない:NBonline(日経ビジネス オンライン)
[引用サイト] http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080610/161302/
「最強の外食チェーン」の異名を持つ日本レストランシステム。スパゲティチェーン「洋麺屋 五右衛門」など約30種類の業態を擁し、経常利益率21%という外食業界で抜きんでた収益力を誇る。 外食業らしからぬ一風変わった社名に象徴されるように、店舗運営から資材配送、メニュー開発まで独自のシステムを社内に作り上げているのが特徴であり、強さの源泉だ。 創業者である大林豁史会長は、そのシステムの上では「食品偽装など起こり得ない」と言い切る。大林会長にそのシステムの秘密を聞いた。 ―― 大林さんが創業された日本レストランシステムは、本部が構築したシステムを現場運営の軸としています。現場はその仕組みに従って動きます。一般には、現場に権限委譲した方が、やる気が高まると言われますが、システムを重視するようになったきっかけは何だったのですか。 創業からしばらくの間は、私も現場の創意工夫に任せるのが当然のことだと思っていました。ただ、ある事件があって考えを改めました。当社のグループ会社のケーキ工場で起きた出来事です。 菓子職人を使っていたのですが、原材料費が高いので抑えるようにと指示したら、彼らはある行動に出ました。何をやったと思いますか? 彼らは原材料を変えてしまったのです。生クリームを安い低品質のものに変え、揚げ句にバターをマーガリンに切り替えてしまった。ケーキの味はすっかり落ちました。もともとは証券会社に勤めていた私は数字には強かったけれど、計数をしっかり管理した結果、現場でそんなことが起きるとは思いもよらなかった。 たまたま工場に出かけたスタッフがその様子に気がついて報告してくれたのです。そうでなければ、なかなか分からなかったかもしれません。 現場は、怒られないために、一番安易な方法で解決したがるんです。これは、残念ながらそういうものなのです。相次いでいる食の偽装や、料理の使い回しなども、大本はそういうところにあります。この事件を転機に、当社では原材料の発注をすべて本社経由にし、店での使用量・原材料費に異常値が出ないかチェックする体制を敷きました。 その通りです。これは人件費の問題も同じです。人件費を減らせと指示すれば、いかに簡単に、手間をかけずに作るかを考えてしまう。当然、そのままでは品質低下を招きます。だから、当社は原材料から調理方法まで含めたレシピ主義にしたのです。このレシピは本社にある戦略本部という部門で一括して作っています。厨房の調理方法では職人には手を触れさせません。すべてスタッフに、レシピ通りにやらせるのです。そのシステムを徹底させているからこそ、当社では食品偽装は起こり得ない、と自信を持って言い切れます。 |
[ 409] 「ブログ」を知らなければビジネス失格--上半期の重要キーワードトップ10:ニュース - CNET Japan
[引用サイト] http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000050156,20085183,00.htm
また、回答を男女別で見ると、男性は3位に「個人情報保護・漏洩」、9位に「セキュリティ」がランクインしており、コンピュータセキュリティに関心が高いことが伺えるが、「セキュリティ」は女性ではトップ10に入っていない。また、女性は9位に「ネットオークション」がランクインしているが、男性では入っていない。 トラックバック一覧からリンクされているウェブページはこの記事にリンクしている第三者が作成したものです。内容や安全性について当社では一切保証できませんのでご注意下さい。 ※サービス名をクリックするとこのページをブックマークできます。また、人数をクリックするとブックマークしている人やコメントを一覧できます。なお、サービスによってはログインが必要な場合があります。 今回Ziddyちゃんがやって来たのは、データベースのパフォーマンス管理ツールや監査ツールを開発しているインサイトテクノロジーです。湘南で創業したという同社だけあって、恵比寿の社内は湘南らしさがあふれていました。 大きな広がりを見せるソーシャルネットワーキングについて、グーグルのディレクターが同社のソーシャルコンピューティング活動を自身の見解を交えて語った。 グーグルは多くのオープンソースソフトウェアを利用しているが、それに応じた貢献がないと批判されることもある。このインタビューでは、グーグルのオープンソースプログラムの責任者であるクリス・ディボナ氏にオープンソース界に対する方針について聞いた。 ニコラス・カー氏が最近発表した記事は、見出しこそ刺激的だが、ウェブ依存が脳にもたらす影響について考慮に値する主張がなされている。 前回の調査では年代によってPC、携帯電話でのアクセス比率が異なることが分かったSNSだが、その利用に対する「飽き」についてたずねたところ、女性よりも男性の方が、SNSに対して「飽き」を感じる傾向にあることが分かった。 無料ダウンロードの「かんたんログシート」を提供 誰でもアクセスログレポートを1時間で作成 専任スタッフ確保の前に、まずサイト改善効果を確認 「悪魔のような施策」--ある大手モバイルコンテンツプロバイダの幹部は、NTTドコモのメニューリストの掲載順位決定方式が人気順から入札制に変わることについて、こう表現する。しかしドコモは、「入札制はある意味最も公平な手段」と説明する。 熱戦が繰り広げられるNBAファイナル。NBAの1試合で作り出される統計データを管理するのは、非常に大変な作業だ。この作業を支えるテクノロジに着目してみよう。 日常的にPCを使いこなしている人なら、いつでもどこでもPCを利用したいと思うのは当然だ。そうしたニーズに |
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