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[ 321] ポケットモンスターの新作が必ず2種類のパッケージで発売されるヒミツ - 日経トレンディネット
[引用サイト] http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20070628/1001253/
実はこれらの分かれたパッケージにこそ、ポケモンの面白さの秘密が隠されている。これらのパッケージでは、出現するポケモンの種類が若干異なっているのだ。たとえば、『赤』のエレブー、『緑』のブーバーという具合に。 プレイヤーは、冒険の最初にポケモン博士からポケモンずかんの完成を命ぜられる。ポケモンずかんの完成は、すべての種類のポケモンをつかまえることで完遂される。 プレイヤーは、モンスターボールと呼ばれる専用ボールを投げてポケモンをつかまえる。このポケモン捕獲には、ポケモンの数だけドラマがある。アッサリつかまるポケモンもいれば、ボールを何個も投げても中から出てきてしまうポケモンもいる。また、ポケモンの中には、よく見かけるポケモンとなかなか出会えないポケモンがいる。希少価値の高いポケモンをつかまえたときの興奮は、大きい。思わずガッツポーズが出るほどだ。 こうしてポケモンをつかまえて、ずかんを完成に近づけていくと、障壁になるのが片方のバージョンにしか出現しないポケモンだ。こればかりは、どうにもならない。大人はこういうときにどうするか。そう、言葉巧みに仲間を誘うのだ。「ポケモン面白いよ、僕は『赤』を持っているから、君は『緑』を買いなよ。そしてエレブーとブーバーを交換しようよ」。お小遣いが限られている子どもではこうはいかない。可処分所得が多い大人だからできる芸当だ。 交換のドラマは、これに終わらない。たとえば、イーブイというポケモンがいる。このポケモンはシャワーズ、ブースター、サンダーズという3種類のポケモンに進化するのだが、肝心なイーブイは心憎いことに1匹しか手に入らないのだ。するとポケモンのカートリッジは3本必要ということになり、話は自然と発展する。「ポケモンって知ってる? 面白いよ。僕は『赤』、彼は『緑』を持っているから、君は特別版で出た『青』を買いなよ。そしてイーブイというポケモンの進化に協力して欲しいんだ。何、君にとっても悪い話じゃないよ……」。こうして、ポケモン仲間の輪が広がっていくのだ。 実はこれ、すべて僕の体験談である。僕はこうして、ポケモン仲間を増やし、自分のずかんを完成させた。新作が出るたびに500万本というビッグセールスを記録するには、ポケモンにさまざまな優れた要素があり、多彩な魅力に満ち溢れている証拠だが、このようなポケモン仲間の広がりが、その一翼を担っていることは間違いない。 ゲームライター&編集者。ゲーム雑誌各誌に寄稿しているが、最近はゲームの攻略本を中心に執筆活動をしている。最近の代表作『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール公式ぼうけんクリアガイド』(メディアファクトリー)。神田神保町の仕事場で、本ざんまい、CDざんまいの日々を送っている。 |
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