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誤りとは?/ アットローン

[ 409] J-CASTニュース : 細木数子の参拝作法は「誤り」 全国の神社から苦情
[引用サイト]  http://www.j-cast.com/2007/03/01005851.html

   音をたてない拍手で神社のお参りをする女性が急に増えている。これは「葬儀」の際のやり方で間違った作法なんだそうである。占い師の細木数子さんがテレビの番組で指南したのを真に受けてしまったことが原因のようだ。日本の神社を総括する「神社本庁」には、全国の社総代、氏子から苦情が寄せられている。
「ところで最近、お参りをする時に音をたてないで拍手をする女性を時々見かける。どうも去年の年末にテレビで某占い師が『女性は拍手の音をたてないもの・・・』というようなことをしゃべったようなのである。これは大きな間違いである。音をたてない拍手は”忍び手”といって、葬儀の際の作法なのである」
「昨夜、テレビで細木数子さんが神社への参拝の仕方を1礼合掌2礼と言っていたのを思い出してやってみると、友達も『女は手を叩いてはいけないんだよね』と言って同じ方法で参拝していた。(同じテレビ番組みていたんだ)」
「夫婦の場合、奥さんは少し後ろに下がって並んで、旦那さんが2拍手する時に奥さんは拍手せずに手を合わせる。細木先生の番組での初詣の作法の通りに参拝しました」
「柏手は元々貴い方をお出迎えする時の最高の敬礼作法から生じたらしぃですので。細木数子の言うことを実行すると結果的に神様に不敬を働いてしまうと思います」
「でたらめもいいところ。神社をばかにすんな!しかしメディアがしたたかなのは、最後にちゃんと『一部の神社では参拝の仕方が違う場合があります』ってテロップ出すんです。批判対策に」
「間違った参拝作法をテレビで公言している。(細木さんサイドに)指導してほしい、という苦情がかなりきています」
「 (細木さんに対し) 特に今後何をするとかはありません。あの方の独自の理論なのでしょうし、人の信じていることを否定はできません」
「誰(細木さん)でも思い違いがあり、誤解されたようだ。私どもは抗議する気はありませんし、参拝に来られた方が望めば、正しいやり方を教えていくということです」
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[ 410] スタートアップを殺す18の誤り
[引用サイト]  http://www.aoky.net/articles/paul_graham/startupmistakes.htm

最近やった講演の後のQ&Aで、スタートアップを失敗させるのは何かという質問をした人がいた。その場に立ったまま何秒か呆然としていた後、それが一種のひっかけ問題なことに気付いた。これはスタートアップを成功させるのは何かという質問と等価なのだ??失敗の原因となることをすべて避けるようにすれば、成功することができる??そしてこれはその場で答えるにはあまりに大きな問だった。
後になって、私はこの問題をそういう方向から見るのも有効かもしれないと思うようになった。すべきでないことをすべて並べたリストがあれば、それをただ逆にするだけで成功へのレシピに変えることができる。そしてこの形のリストの方が、実践する上で使いやすいかもしれない。やらなければならないことをいつも頭に入れておくよりは、何かやってはいけないことをしているときにそれと気付くというほうが簡単だ。[1]
ある意味で、スタートアップを殺す誤りというのは1つしかない。ユーザが欲しがるものを何も作らないということだ。あなたがユーザの欲しがるものを何か作るなら、他に何をやろうがやるまいが、あなたはたぶんうまく行く。そしてあなたがユーザの欲しがるものを何も作らないなら、他にどんなことをやろうがやるまいが、あなたはうまく行かない
のだ。だからここに挙げるのは、本当のところ、スタートアップがユーザの欲しがるものを作らない原因となる18項目のリストだ。ほとんどすべての失敗が、このユーザの欲しがるものを作らないという道を経るのだ。
1人だけで立ち上げられて成功したスタートアップがいかに少ないかということにお気づきだろうか? Oracleのような、創業者が1人だと思われている会社でも、実はもっとたくさんいたんだということがわかる。これは偶然だとは思えない。
創業者が1人であるのは何が問題なのだろう? まず何より、それが不信任投票だということがある。それはおそらく、その創業者が一緒に会社を始めてくれる友達を誰も見つけられなかったということを意味する。これはすごく憂慮すべきことであり、彼の友達は彼のことを一番よく知っている人たちだからだ。
そしてたとえ創業者の友達がみんな間違っていて、その会社に十分見込みがあるという場合でも、彼は依然不利な状況に置かれているのだ。会社を立ち上げるというのは、1人の人間がやるにはあまりにも難しい。たとえあなたがすべての仕事を自分1人でやれるのだとしても、あなたには一緒にブレーンストーミングをし、ばかな決断をしないように説得し、難しいときに元気づけてくれる同僚が必要なのだ。
最後に挙げたのがたぶん最も重要だ。スタートアップにとっての最悪の時というのは本当に最悪なものだ。それに1人で耐えられる人というのはあまりいない。創業者が複数いるときには、団結心が彼らを1つにまとめ、保存法則すら打ち破る。それぞれがみんな「友達をがっかりさせるわけにはいかない」と思うのだ。これは人間の本性の中でも最も強い力の1つであり、それが創業者1人という場合には失われてしまうのだ。
スタートアップはある地域で栄え、その他の場所では栄えない。シリコンバレーが圧倒的で、ボストン、シアトル、オースチン、デンバー、ニューヨークと続く。それ以外の場所というのはあまりない。ニューヨークでさえ、人口あたりのスタートアップの数は、おそらくシリコンバレーの1/20程度だ。ヒューストンやシカゴやデトロイトみたいな都市となると、小さすぎて測れないくらいだ。
なぜそんなに急に落ち込んでいるのだろう? これはたぶん他の産業におけるのと同じ理由だ。アメリカで6番目のファッションの中心地はどこか? あるいは石油産業とか、金融とか、出版では、6番目に大きな中心地はどこ
か? それがどこなのであれ、それはおそらくトップからあまりにかけ離れていて、「中心」と呼ぶのは不適当だろう。
ある都市がスタートアップのハブになるのはどうしてなのかというのは興味深い疑問だが、そこにスタートアップが栄えるのは、たぶんどの産業でも同じ理由のためだ。そこにはエキスパートがいるからだ。水準が高く、人々はあなたのすることにより共感を持っている。あなたが雇いたいと思うような人たち
が、そこに住みたいと思っている。支えとなる産業がそこにはある。あなたが偶然に出会う人々が同じビジネスをしている。これらの要因の複合によって、正確なところどれくらいシリコンバレーのスタートアップが後押しされ、デトロイトのスタートアップが押しつぶされているのかは誰にもわからないが、それぞれの都市の人口あたりのスタートアップの数を見れば、そういう力が働いているのは明らだ。
スポーツをやっている小さな子供を見ていると、ある年齢より下の子供はボールを恐れるということに気付く。ボールが飛んでくると、彼らは本能的にそれを避ける。私が8歳の外野手だったとき、あまりボールをキャッチできなかった。私の方にフライが飛んでくると、私は目を閉じ、ボールを取ろうとするよりはグローブで身を守ろうとしていた。
スタートアップが周辺的なプロジェクトを選ぶのは、フライに対する8歳の私と同じ戦略だ。あなたが何かいいものを作るなら、競合を持つことになるだろう。それに向き合うことだ。競合を避けられる唯一の方法は、いいアイデアを避けるということだ。
大きな問題に対して身を縮めるというのはほとんど無意識にすることだと思う。人々が壮大なアイデアを考えるのではなく、もっと小さなアイデアを追いかけようとするのは、そのほうが安全だと思えるからだ。あなたの無意識は、壮大なアイデアについて考えることすらさせてくれないだろう。だからそれに対する解決法は、自分とは関係なくアイデアについて考えることだ。誰か他の人がスタートアップでやるのにいいアイデアは何だろうと考えてみよう。
私たちが受け取る応募の多くは、既存の企業を模倣したものだ。模倣はアイデアの源の1つではあるが、最良のものではない。成功したスタートアップの元をたどってみれば、他のスタートアップの模倣で始めたものはほとんどない。彼らはどこからアイデアを得たのだろう? 通常それは創業者たちが見出した何か特定の未解決な問題だ。
私たちのスタートアップはオンラインストアを作るためのソフトウェアを作っていた。私たちが会社を始めたとき、そんなものは世の中になかった。オンラインで注文ができるわずかのサイトは、Webコンサルタントによって高い費用をかけて手作りされたものだった。オンラインショッピングが急増すれば、それらのサイトはソフトウェアで生成する必要があるはずだと
だからFacebookをコピーして、Facebookが軽く受け流すような変種を作ったりする代りに、別な方向でアイデアを探してみよう。企業から始めてそれが解決した問題へと遡るのでなく、問題を探し、それを解く会社をイメージしてみるのだ。[2] みんなが不満を言っているのは何だろう? どんなものがあればいいと思うか?
ある領域では、成功するための方法は達成したいことのビジョンを持ち、どんな障害にぶつかろうとそれを堅持し続けるということだ。スタートアップを始めるというのはそういう種類のことではない。「自分のビジョンにこだわる」というアプローチはオリンピックで金メダルを取るというような、良く定義された問題に対しては上手く機能する。スタートアップというのはもっと科学に似ていて、どこであれ道が続いている方に進んでいく必要がある。
だから元々のプランにはあまりこだわらないことだ。それはたぶん間違っている。成功したスタートアップの多くは、最終的には始め意図していたのとは違ったことをやっている。ときにはあまりに違っていて、同じ会社とは見えないくらいだ。より優れたアイデアが現れた時にはそれを理解できる準備ができている必要がある。多くの場合に一番難しい部分は、自分の古いアイデアを捨てるということなのだ。
しかし新しいアイデアに対する寛大さは、適度に調整されている必要がある。毎週新しいアイデアに切り替えるというのもまた致命的だ。何か使うことのできる外部的なテストはない
のだろうか? 1つはそのアイデアにある種の連続性があるか問うことだ。前のアイデアで築いたものの多くが新しいアイデアで再利用できるなら、おそらくは収束するプロセスの中にいるということだ。一方で毎回スクラッチからやり直しているようなら、それは良くない兆候だ。
幸いなことに、アドバイスを求めることのできる相手がいる。ユーザだ。あなたが何か新しい方向へと向かうことを検討していて、ユーザたちがそれにわくわくしているようなら、それはたぶん有望な選択なのだ。
このリストの以前のバージョンでは、この項目を含めるのを忘れていた。それは私の知る創業者のほとんどがプログラマであるためだった。だからこれは彼らにはあまり深刻な問題とはならない。彼らがたまたま
出来の悪いプログラマを雇ったとしても、それで会社が潰れることにはならない。いざとなれば、彼ら自身で必要なことは何であれやれるからだ。
しかし90年代のe-コマースビジネスにおけるスタートアップの多くを殺したものが何だったかと考えてみると、それはまずいプログラマだったのだ。それらの会社の多くはビジネス屋が始めたもので、彼らが考えるスタートアップの仕組みというのは、何か気の利いたアイデアを持ち、それを実装するプログラマを雇うということだった。これは実際には見た目よりも難しい??ほとんど不可能なくらい難しい??ビジネス屋には誰がいいプログラマなのか分らないからだ。彼らは最高のプログラマに狙いを定めることすらできず、それは本当に優れたプログラマはビジネス屋のビジョンを実装するというような仕事をやりたいと
そして起きることが何かというと、いいプログラマだと思える人をビジネス屋が選ぶのだが(ほら、彼の履歴書にMicrosoft認定デベロッパーだって書いてある)、実際にはいいプログラマなんかではなく、そして彼らは自分たちのスタートアップが第二次大戦当時の爆撃機みたいに騒々しく動いている一方、競合たちはジェット戦闘機のように駆け抜けていく様に当惑するのだ。そういう種類のスタートアップは大企業と同じ立場にいるのであり、しかも大企業のアドバンテージは持っていないのだ。
ではプログラマでない人は、どうやっていいプログラマを選んだらいいのだろう? それに答があるとは思わない。私は採用を手伝ってくれるいいプログラマを見つけるようにと言いかけたのだが、いいプログラマを見分けられないのなら、それさえもできないだろう。
プラットフォームというのは曖昧な言葉だ。それはオペレーティングシステムや、プログラミング言語や、あるいはプログラミング言語の上に構築される「フレームワーク」を意味することもある。そしてこの言葉には、家の基礎のように支えとも制限ともなるもの、という含意がある。
プラットフォームについて怖いことが何かというと、門外漢には賢明な良い選択のように見えるのだが、90年代のWindowsみたいに、それを選択することが破滅になるようなものがあるということだ。Javaアプレットはこれの最も顕著な例だろう。それはアプリケーションを提供する新しい方法だと考えられていた。そしてそれを信じたスタートアップのほとんど100%を殺すことになった。
どうやって正しいプラットフォームを選べばいいのか? 一般的な方法は、いいプログラマを雇って彼らに選ばせるということだ。しかしあなたがプログラマでない場合でも使えるいいトリックがある。トップレベルのコンピュータサイエンス学科に行って、彼らが研究プロジェクトで何を使っているかを見るのだ。
どんなサイズの会社でも、ソフトウェアを作り上げるのには苦労している。それはソフトウェアというものに本質的なことなのだ。ソフトウェアはいつだって85%できているものだ。そこを通り抜けてユーザに何かをリリースするには、頑張りが必要になる。[3]
スタートアップはローンチを遅らせるためにあらゆる言い訳をする。そのほとんどは、人々が日常生活でやりたくないことを引き延ばすのに使っているのと同様のものだ。最初に何かが起きる必要があるのだ。たぶん。しかしソフトウェアが100%できあがっていて、ボタンを押すだけでローンチできる準備が整っていても、彼らは待ち続けるのだろうか?
早くローンチすべき理由は、それによってある量の仕事を実際に終わらせるよう強いられるということだ。リリースされるまでは、何も本当には完成していないのだ。自分でどれくらい完成していると思うかにかかわらず何かをリリースすることになる急ぎの仕事をやってみれば、そのことがわかる。ローンチすべきもうひとつの理由は、ユーザにアイデアをぶつけるというのが、そのアイデアを本当に理解できる唯一の方法だからだ。
いくつかの異なった問題がローンチの遅延という形になって現れる。仕事が遅すぎる、問題を本当には理解していない、ユーザに向き合うのを恐れている、判断されるのを恐れている、あまりにたくさんの違ったことをしている、過剰な完全主義に陥っている。幸いなことに、ただ何かを素早くローンチするよう自分に強いる
遅すぎるローンチはおそらく早すぎるローンチの何百倍ものスタートアップを殺してきただろうが、しかしローンチが早すぎるということもあり得るのだ。ここでの危険は、会社の評判を損なうということだ。何かをローンチし、アーリーアダプターがそれを試してみて、そしてそれがまずいものだったなら、彼らは二度と戻ってこないだろう。
ではローンチするために最低限必要なことは何だろうか? 私たちがスタートアップに勧めているのは、やろうと計画していることについて考え、(a) それ自体有用であって、(b) 徐々にプロジェクト全体へと拡大していけるような何かコアとなるものを見つけ出し、可能な限り早くそれを作り上げるということだ。
これは私が(そして他の多くのプログラマが)ソフトウェアを書くときに使っているのと同じアプローチだ。全体のゴールについて考え、何か有用なことができる最小のサブセットを書くところから始めるのだ。それがサブセットなら、どのみち書かなければならないものなのだから、最悪の場合でも時間を無駄にすることにはならない。しかしおそらくあなたは動かせるサブセットを実装することが、士気を上げる意味でも、残りの作業として何をする必要があるか明確にする意味でも優れた方法なのがわかるだろう。
あなたが注意を引く必要のあるアーリーアダプターたちというのは非常に寛大だ。彼らは新しくローンチされる製品に何でもできることを期待してはいない。それはただ何かができればいいのだ。
ユーザを理解することなく、ユーザの気に入るものを作ることはできない。成功したスタートアップの多くは創業者自身の問題を解決しようとして始められたのだという話を前にした。あるいはこんな法則があるのかもしれない。問題をいかに良く理解しているかに比例して富は得られるものであり、そして人が一番良く理解している問題というのは、自分自身の問題なのだ。[4]
これはただの仮説だ。しかし逆は仮説ではない。理解していない問題を解こうとするなら、まずいことになる。
しかしながら驚くほど多くの創業者たちが、実際のところどんな人かわからない誰かが、きっと自分の作っているものを欲しがるだろうと仮定したがる。その創業者自身はそれを
欲しいと思うのだろうか? いいや、彼らはターゲットとするマーケットに入っていないのだ。では誰が? ティーンエージャー。地元のイベントに関心がある人たち(これは永遠のタール坑だ)。あるいは「ビジネス」ユーザ。ビジネスユーザって何だ? ガソリンスタンドのこと? 映画スタジオ? 防衛産業?
もちろん自分以外のユーザのためのものを作ることはできる。私たちはそうした。しかし危険な領域に足を踏み入れているということを自覚している必要がある。それは実質的には計器飛行しているようなものなのだ。だから、(a) いつものように自分の直感に頼れるとは思わずに意識的にやり方を変え、(b) その計器をよく見る必要がある。
今の場合、この計器はユーザだ。他の人のためにデザインする場合には、経験的方法でやる必要がある。どうすればうまく行くか、もはや勘に頼ることはできない。ユーザを見つけ、彼らの反応を測定する必要がある。だからあなたがティーンエージャー向けの、あるいは「ビジネス」ユーザ向けの、あるいはそのほか何であれ、あなたがその中に含まれていないグループ向けのものを作ろうとしているなら、あなたの作っているものを使う具体的な人たちと話ができる必要がある。それができないなら、あなたは間違った道を走っていることになる。
成功するスタートアップの多くは、ある時点で資金提供を受けている。複数の創業者を持つことと同じように、これは統計的にかなり確かに言えることだ。では、どれくらいの資金が必要なのか?
スタートアップの資金は時間によって測定される。収益を上げていないスタートアップには(始めはほとんどすべてのスタートアップがそうだ)、ある量の時間が、資金が切れてやめなければならなくなるまでに残されている。これはよく「滑走路」と呼ばれていて、「滑走路はあとどれだけ残ってる?」みたいな言い方をする。これはうまいメタファーで、それというのも、資金が切れたときにあなたは離陸しているか死んでいるかのどちらかだからだ。
あまりに少ない資金は、離陸のためには不十分だ。離陸が何を意味するかは状況による。通常は目に見えてより高いレベルに進むということだ。アイデアだけだったのが、動くプロトタイプができる。プロトタイプがローンチされる。ローンチしたものが、劇的に成長する。それは投資家次第なのであり、それというのも、収益を上げられるようになるまでは、あなたが納得させなければならない相手は投資家だからだ。
そのため、投資家から金を得る場合には、それが何であれ、次のステップへと進むのに十分な量の金を得る必要がある。[5] 幸いなことに、どれだけ使うかということと、次のステップを何にするかということのどちらについても、あなたはある程度コントロールすることができる。私たちはスタートアップに、最初はどちらも低く設定するようにとアドバイスしている。実質的に金は全然使わず、しっかりしたプロトタイプの構築を最初のゴールにするのだ。そうすることで最大限の自由度を得ることができる。
資金を使いすぎることと、資金調達が少なすぎることとを区別するのは難しい。資金を使い果たしたときに、原因はそのどちらともいうことができる。それがどちらなのか判断する唯一の方法は、他のスタートアップと比較することだ。あなたが500万ドル調達して資金を使い果たしたのなら、おそらく使いすぎなのだ。
資金を使いすぎるというのは、かつてのように一般的ではなくなった。創業者たちは教訓を学んだらしい。加えて、スタートアップを始めるコストは下がり続けている。だからこれを書いている時点で、使いすぎているスタートアップというのはあまりない。私たちが設立したものでは1つもない。(それは私たちが少額の投資をしているためだけではない。多くはその後より多くの資金を調達している。)
資金を早く消費する典型的な方法は、人をたくさん雇うことだ。これは2度に渡って効いてくる。コストを引き上げるのに加え、スローダウンさせられるのだ。だから早い資金の消費が長く続くことになる。多くのハッカーは、なぜそうなるのかをよく知っている。フレッド・ブルックスが、「人月の神話」でそれを説明している。
私たちは採用についての一般的な提案が3つある。(a) 避けられる限りは採用しない。 (b) サラリーよりは株式で払う。金を節約するためだけでなく、株式を好む献身的タイプの人を集められる。(c) コードを書く人か、外へ出て行ってユーザを獲得する人だけを雇う。最初必要となるのはその人たちだけだ。
答えはイエスでもありノーでもある。問題は金自体ではなく、金についてやってくるものの方なのだ。Y Combinatorで講演をしたあるVCは、「私の金を数百万ドル受け取ったなら、時計が進み始めることになる」と言った。VCがあなたに投資するとき、彼らはあなたがその金を銀行に預けておいて、ラーメンを食べて生活している2人の男だけで会社を続けさせたりはしない。彼らはその金が働くことを望んでいるのだ。[6] 少なくともあなたは適当なオフィススペースに移って、人をもっと雇うことになる。それは状況を変えることになり、そして必ずしもいい方向にというわけでもない。今や会社の社員の多くは、創業者ではなく従業員になる。彼らは
創業者たちほど会社に献身的ではない。彼らは何をするか指示してもらう必要がある。そして彼らはオフィス政治をやり始める。
さらに危険なことは、ひとたびたくさんの資金を得ると、方向を変えるのがずっと難しくなるということだ。あなたの最初のプランが企業に何かを売ることだったとしよう。VCの資金を得た後、あなたはそれをやる営業部隊を雇う。それから対象は企業ではなく消費者にすべきだと気付いたとしたら、どうなるか? まったく違った種類の販売方法が必要になる。実際に起きることが何かというと、あなたはそのことに気付かないということだ。あなたが人を
大きな投資を受けることの別な問題は、それに要する時間だ。資金を得るのにかかる時間は、金額とともに増加する。[7] 金額が数百万ドルに上がると、投資家は非常に用心深くなる。VCはイエスかノーかはっきり言わなくなる。彼らはあなたと際限がないと思えるほど長く会話するようになる。VCスケールの投資を得るのは、時間を奪われるものなのだ。おそらくはスタートアップ自体にかけるよりも多くの時間を取られることになる。そして競合が時間をソフトウェア構築に使っているときに、投資家との話で時間を使いたいとは思わないだろう。
私たちはVC資金を求めている創業者たちには、最初の当を得た契約を受け入れるようにアドバイスしている。評判のいい会社から妥当な評価額で、普通でない厄介な条件なしで提示を受けたなら、ただそれを受け入れて会社づくりに向かうことだ。[8] よそで30%いい契約が得られたかもしれないなんて誰が気にする? 経済的には、スタートアップというのはオール・オア・ナッシングのゲームなのだ。投資家の間でバーゲンハントするのは時間の無駄でしかない。
創業者として、あなたは投資家を管理する必要がある。彼らを無視すべきではない。彼らは有用な洞察を持っているかもれしないからだ。しかし彼らに会社を牛耳らせるべきでもない。それはあなたの仕事だ。投資家が投資した会社を運営できるくらいのビジョンを持っているなら、どうして彼らは自分で会社を始めなかったんだ?
投資家を無視して彼らをいらだたせるのは、彼らに屈するよりはおそらく危険が少ない。私たちのスタートアップは、無視する方に傾きがちだった。私たちのエネルギーの多くが、製品に注ぎ込まれる代りに投資家との議論で吸い取られた。しかしこれは屈服するのよりはコストが少なく、屈服していればたぶん会社をだめにしていただろう。創業者が自分のしていることを分っているなら、注意の半分を製品に注ぐ方が、何をしているか分ってない投資家にすべての注意を向けるよりはいい。
投資家の管理にどれくらいの労力をかける必要があるかは、通常どれだけの金を受け取っているかによる。あなたがVCスケールの金額を受け取っているなら、投資家が大きなコントロールを握ることになる。彼らが取締役会の過半数を押さえているなら、彼らは文字通りあなたのボスになるだろう。もっと一般的なケースでは、創業者と投資家は対等な代表権を持ち、投票は中立な外部取締役によって行われる。投資家は外部取締役を説得できれば、会社をコントロールすることができる。
ものごとがうまく行っていれば、これは問題にはならないだろう。あなたが早く進んでいるように見える限り、投資家の多くは放っておいてくれる。しかしスタートアップでは必ずしも事はスムーズに進まない。投資家というのは最も成功した会社においてさえ問題を引き起こしている。最も有名な例はAppleであり、その重役会はスティーブ・ジョブズを解雇するというほとんど致命的なへまをやった。Googleでさえ、早い時期には投資家によるトラブルがたくさんあったのだ。
ユーザが望むものを作ればうまく行くのだと最初に言ったとき、私が適切なビジネスモデルについて触れなかったことに気付いたかもしれない。それは金を儲けるのが重要でないからではない。創業者は、会社が失敗する前に売り払ってしまうことを期待して、金儲けできる見込みのないビジネスを始めると示唆しようとしたのでもない。私たちが創業者に最初はビジネスモデルを気にかけるなと言っているのは、人々が望む何かを作り上げることの方がずっと難しいからだ。
人々の望むものを作るというのがどうしてそんなに難しいのか、私には理由が分らない。それは簡単なはずであるように思える。しかしそれが難しいに違いないということは、それができているスタートアップがいかに少ないかということでわかる。
人々が欲しがるものを作るのは、それを金にするのにくらべて遥かに難しい。ビジネスモデルは後回しにしておくことだ。自明だが面倒な機能をバージョン2にまわすのと同じように。バージョン1では、コアとなる問題を解くのだ。そしてスタートアップにおけるコアの問題は、いかにして富を作り出すか(= 人々がどれくらい欲しがるか × それを欲しがる人の数)であって、その富を金に換える方法ではない。
勝っている企業はユーザを第一にしている所だ。Googleがその例だ。彼らは検索を使えるものにし、そのあと、そこからどうやって金を得るか考えた。しかし依然として、最初からビジネスモデルにフォーカスしないのは無責任だと考えているスタートアップ創業者たちがいる。彼らはしばしば融通のきかない業界で経験を積んだ投資家に、そうするようにとけしかけられているのだ。
ビジネスモデルについて考えないのは確かに無責任だ。しかし製品について考えないのは、それより10倍も無責任なのだ。
ほとんどすべてのプログラマは、時間をコードを書くのに使っており、そのコードから金を引き出す汚い仕事は誰か別な人間にまかせている。怠け者のプログラマばかりがそうだというわけではない。ラリーとサーゲイも最初はそのように感じていたようだ。新しい検索アルゴリズムを開発した後に彼らが最初に試みたことは、どこか別な会社にそれを買い取らせるということだった。
会社を始めるって? オェッ。ほとんどのハッカーは、アイデアをただ抱えたままでいることだろう。しかしラリーとサーゲイが知ることになったように、アイデアのためのマーケットというのはあまりないのだ。それが製品として実現され、ユーザベースが拡がるようになるまでは、誰もアイデアを信用しないのだ。彼らはそれが実現されたときになって始めて大金を払う。
これは変わるのかもしれないが、しかし私はあまり変わらないという気がする。ユーザほど買収者に訴えるものはない。リスクが減っているからというばかりではない。買収者も人間だ。彼らはただ頭がいいというだけの理由でたくさんの若い連中に何百万ドルも出し、そしてひどい目に遭ったのだ。多くのユーザを持つ会社でアイデアが実現されているという場合には、彼らは頭の良さではなくユーザを買っているのだと自分を納得させることができる。これは彼らにはずっと飲み込みやすいのだ。[9]
あなたがユーザを引きつけようとするなら、コンピュータの前から離れて、ユーザを見つけに行く必要がある。これは楽しい仕事ではないが、自分にそうさせることができたなら、成功のチャンスはずっと大きくなる。2005年の夏に私たちが最初に投資した一連のスタートアップでは、創業者のほとんどが、自分の時間のすべてをアプリケーションの構築に使っていた。しかし1人だけ、取引をまとめるために携帯電話会社の重役たちと話すのに
時間の半分を使っていた人がいた。ハッカーにとってそれ以上に苦痛なことを何か想像できる? [10] しかしそれは実を結んだのだ。このスタートアップはそのグループの中で桁違いに大きな成功をしている。
スタートアップを始めたいなら、ハックしているだけというわけにはいかないという事実に目を向ける必要がある。少なくとも1人のハッカーが、ビジネス関係のことをするのに時間をさく必要がある。
創業者間の争いは驚くほど一般的に見られる。私たちが投資したスタートアップのほぼ20%で、創業者が会社を去っている。あまりによく起るので、私たちはベスティングに対する態度を改めた。私たちは絶対要求するわけではないが、今では辞職がきちんとした仕方でなされるようベスティングすることを創業者たちに勧めている。
創業者が去ることでスタートアップが必ずしもだめになるわけではない。たくさんの成功したスタートアップでもそういうことは起きている。[11] 幸い、会社を去るのは通常もっともコミットの
少ない創業者だ。創業者が3人いて、半端なスキルの人が1人去るとしたら、それは大きな問題だ。2人いて1人去るなら、あるいは重要な技術スキルをもつ人が抜けるなら、問題はもっと大きい。しかしそれでも生き残りうる。Bloggerは1人にまで減ったが、その後立ち直ったのだ。
私が目にした創業者間の争いの多くは、会社を一緒に立ち上げた相手にもっと気を使っていれば避けられたものだ。争いの多くは状況のためではなく、人のために起る。それはつまり、争いは避けられないということだ。そのような争いをする創業者の多くは、会社を始めた時点ですでに疑いを持っていたがそれを抑えていたのだ。疑いを抑えないことだ。会社を始める前の方が、始めた後よりも問題を修正するのはずっと簡単なのだ。それだから、入れてあげないと取り残されたように感じるだろうという理由で同居者をあなたのスタートアップに加えないこと。誰かがあなたの必要とするスキルを持っており、他に見つけられないかもしれないという理由で嫌いな人をあなたのスタートアップに加えないこと。人はスタートアップにとってもっとも重要な成分であり、そこで妥協してはいけない。
スタートアップの失敗であなたがもっともよく耳にするのは壮観な頓挫だろう。そういうのは実際のところ、失敗の中のエリートだ。最も一般的なタイプの失敗は、見事に失敗するものではなく、たいしたことを何もしないというものだ??私たちがそれについて耳にすることはなく、2人の男がデイジョブのかたわらサイドビジネスとして始めた
統計的に言えるのは、失敗を避けたければ、最も重要なのはデイジョブをやめるということだ。失敗したスタートアップの創業者の多くはデイジョブを辞めておらず、成功したスタートアップの創業者の多くはデイジョブを辞めている。スタートアップの失敗が病気だったとしたら、CDCはデイジョブを避けるようにと人々に警告を出していたことだろう。
これはあなたはデイジョブをやめるべきということなのだろうか? かならずしもそうではない。推測だが、これらの創業者志望の人たちの多くは、会社を始めるのに必要となる決意を持ち合わせていないのかもしれない。そして彼らは心の内ではそのことが分っているのだ。彼らがもっと多くの時間を自分のスタートアップに投資しない理由は、それがいい投資でないと
私はまた、思い切ってフルタイムでやっていれば成功できたのに、そうしなかったために失敗したという人たちもいると思う。そういう人たちがどれくらいいるのかはわからないが、勝者 / ボーダーライン / 望みなしの数列は、あなたが想像するような配分になっていて、デイジョブを辞めていれば成功していた人の数というのは、実際に成功した人の数より、おそらく桁違いに多いと思う。[13]
それが真実なら、成功し得たスタートアップのほとんどは、創業者がすべての努力をそこに注ぎ込まなかったために失敗したことになる。これは私が世の中で目にしていることと確かに一致している。多くのスタートアップは人々の望むものを作らないために失敗しており、そして多くのスタートアップがそれを作らない理由は、彼らが十分熱心に努力していないためなのだ。
つまり、スタートアップを始めるというのは他のことと別に違わないのだ。あなたがなし得る最大の誤りは、十分熱心にやらないということであり、成功の秘訣がもしあるのだとしたら、それはこのことから目を背けないということだ。
[1] これは失敗の原因の完全なリストではない。あなたがコントロールできるものだけ挙げている。あなたにコントロールできないものというのもいくつかあり、特に愚かさと不運がそうだ。
[3] スティーブ・ジョブズは「本物のアーティストは出荷する」と言って人々を動機づけようとした。これは素敵な言葉だが、残念ながら正しくはない。有名な未完成の芸術作品がたくさんある。建築や映画のような厳格な納期のある分野では正しいが、その場合でも人々は彼らの手からそれが取り上げられるまでいじり続ける傾向がある。
[4] たぶん要因がもう1つある。スタートアップの創業者はテクノロジーの最先端にいる傾向があり、彼らが直面する問題はおそらく特に価値があるのだ。
[5] あなたは自分で必要だと考えるよりもたくさん、おそらくは50%から100%余計に取るべきだ。ソフトウェアはあなたが思うより書くのに長くかかり、契約は結ぶのにあなたが思うより長くかかるものなのだ。
[6] 私たちのことをVCと呼ぶ人がときどきいるので、私たちはVCではないということを付け加えておく必要があるだろう。VCというのは多額の他人の金を投資する。私たちはエンジェルのように、小額の自分の金を投資している。
[7] もちろん比例してではない。もしそうなのであれば、500万ドル得るのに延々とかかることだろう。実際永遠のように感じられるのは確かだが。
しかしVCが投資しないケースまで含めるなら、中央値で時間が文字通り永遠にかかることになる。私たちはそういうケースまで含めて考えるべきかもしれない。巨額投資を追いかける危険は、それには時間が長くかかるということだけではない。それは一番いい場合だ。本当の危険は、多くの時間を使って何も得られないということなのだ。
[8] VCの中には、意図的に低い評価額を提示し、あなたがもっと金を得ようと何か出してくるか見ようとするところもある。VCがそのようなゲームをするのは無駄なことだが、いくつかのところがやっている。そのようなところと取引しているなら、あなたは評価額を少しばかり押し返してやるべきだ。
私はGoogleに辛く当たるつもりはない。Googleは競合たちよりはうまくやったのであり、彼らの方はというと、今やビデオという船をすっかり逃してしまったのかもしれない。
[12] 私はこの人たちを見下しているわけではない。私自身その決意がない。私はViawebのあと、2度ほどスタートアップをはじめそうになったが、どちらの場合も断念した。貧しさという動機なしには、スタートアップのストレスに耐えようという気になれないということに気付いたためだ。
[13] では、自分はデイジョブをやめるべき人のグループに属するのか、それとも、おそらくはより大きなデイジョブをやめるべきでない人のグループに属するのか、どうやって判断すればいいのだろう? これは自分で判断するのは難しいので第三者の意見を求めるようにと言おうとしたのだが、なんだ、それは私たちのやってることじゃないかと気が付いた。私たちは自分たちを投資家として考えているが、しかし別な方向から見れば、Y Combinatorは人々にデイジョブをやめるべきか否かアドバイスするサービスでもあるのだ。私たちは誤りうるが、そういうことは多くはなく、そして私たちは少なくとも自分の判断に金をかけているのだ。
この原稿に目を通してくれたサム・オルトマン、ジェシカ・リビングストン、グレッグ・マカドゥー、ロバート・モリスに感謝する。

 

[ 411] 暗いニュースリンク: クルーグマン:「誤りによる統治」
[引用サイト]  http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2006/07/post_c00c.html

集団的自衛権とは何か岩波新書。日米関係見直しと日本のあるべき外交姿勢を説く。明快な論理で非常に読みやすい好著。
The Assassins' Gate: America in Iraq米ニューヨーカー誌記者ジョージ・パッカーのイラク戦争評論。現時点でイラク戦争論評として世界でもっとも高い評価を得ているベストセラーノンフィクション。イラク侵攻前に知己を得たNY在住イラク人政治亡命者カナン・マキヤとの交流を通じ、フセイン体制崩壊から始まるイラク民主化の希望と、その挫折を詳細且つ鮮やかに描写する。筆者はいわゆる好戦リベラル派と呼ばれ、イラク侵攻に賛成していた人物。ネオコンの浅はかさ、反戦リベラル陣営の傲慢さにも批判の目を向けるが、なにより軽薄に戦争を支持した自分への悔悟も垣間見える。4度の現地取材を通じ、フセイン体制崩壊後、米軍の占領下で混乱に苦しむイラクの人々を悲しくも重厚に描いている。誰に対しても、ぜひ一読をお薦めする。
ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実アメリカ製薬業界の恐るべき腐敗を告発。処方箋薬を始めとした米国医療崩壊の問題は2008年大統領選の争点のひとつになっている。
格差社会―何が問題なのか格差問題の第一人者、橘木俊詔氏の最新著作。国内格差の現状とその背景、問題解消のための政策提言等をきわめてわかりやすい文体で詳述している良書。
ニッケル・アンド・ダイムド -アメリカ下流社会の現実バーバラ・エレンライクのベストセラーが邦訳で登場。
アメリカのヒスパニック=ラティーノ社会を知るための55章アメリカ社会を根底から変え始めている違法移民問題の基礎情報を網羅。安くて内容の濃い書籍。
日本の外交は国民に何を隠しているのか(集英社新書)国民の意識とは無関係に、外務省官僚は常に米保守派と歩調を合わせ、日本の外交政策を誤った方向へと導いている・・・公文書を読み解く優れた日本外交批判。必読!
米国民主党―2008年政権奪回への課題民主党内の分裂と課題を詳細に解説する研究本。シンクタンク・日本国際問題研究所が刊行。
G・W・ブッシュ政権とアメリカの保守勢力―共和党の分析アメリカはなぜ保守化したのか?---ブッシュ政権を支える保守派勢力について詳細に解説した研究書籍。シンクタンク・日本国際問題研究所が刊行。
アメリカに潰される!日本の食―自給率を上げるのはたやすい!日本人が安心して食べられる農産物を、日本の農家が安心して生産できる体制づくりをめざすために、日本人が知っておくべき食材危機についての書籍。誰だって体にイイもの食べたいはずなのだ!
テロ帝国アメリカは21世紀に耐えられない―アメリカによるテロの歴史日本人が知っておくべきアメリカの裏外交史総覧。
素顔のアメリカNPO―貧困と向き合った8年間アメリカNPO活動を通して見た金持ち大国の貧困層の実態。重い内容をあっさり読ませる良本。
チャター―全世界盗聴網が監視するテロと日常NSAのエシュロン運営体制と各種盗聴プログラムの実体に迫る。NSAとMI6による国連盗聴事件(キャサリン・ガン事件)についても詳しい。
ブレアのイラク戦争―イギリスの世界戦略大英帝国を夢みるブレアはなぜブッシュに追随したのか・・・巻末にイラク戦争タイムラインが掲載されるなど、小さい判型ながら非常に中身の濃い本。
フォールアウト―世界貿易センタービル崩落は環境になにをもたらしたのか貿易センタービル崩壊による環境災害で救急隊員と住民は甚大な健康被害を受けたが、ジュリアーニ市長は世間体を優先しネガティブ情報を全て隠蔽した・・・オフィス街で災害発生時にどのような環境被害が派生するかを考えさせられる好著。
ディープ・スロート 大統領を葬った男「大統領の陰謀」と併読するべき傑作。ニクソンを辞任に追い込んだ政府内部の情報源(ディープスロート)、FBI副長官マーク・フェルトと新聞記者の数奇な出会いと再会、そしてプロ故の自制が生んだ悲劇、皮肉・・・ウォーターゲート事件から30数年経過してついに明かされた真相。ウッドワードには珍しく、男泣き必至のセンチメンタルなドキュメントに仕上がっている。
大統領の陰謀―ニクソンを追いつめた300日30年以上前の大事件、ウォーターゲート事件を新装版で読む。新聞ジャーナリズムがきちんと機能していた時代を克明に捉えた歴史的大傑作。
仁義なき英国タブロイド伝説(新潮新書)「読んでもちっとも賢くならないが面白すぎてやめられない」英国タブロイド業界をわかりやすく伝える楽しい書籍。
なんだこりゃ!アメリカ人―在仏アメリカ人が斬る、不思議の国ア・メ・リ・カアメリカ人による極めてディープなアメリカ文化批判。フランス発らしくエスプリに富んでいる。軽い読み物に最適。
アメリカ発グローバル化時代の人権―アメリカ自由人権協会の挑戦アブグレイブ刑務所虐待拷問事件の実体を暴くなど驚異の調査報道能力を誇る全米最強の市民団体ACLU。その苦難の歴史と911テロ以降の社会問題を描く良書。
アルジャジーラ 報道の戦争すべてを敵に回したテレビ局の果てしなき闘い米政府からの攻撃に屈せず、アラブの生の姿を報道する脅威の放送網。米国本土への進出も近いアルジャジーラの真実。
グローバリゼーションとは何か?―まんがで学ぶ世界の経済米国主導の経済政策が貧困国と戦争を作り出している状況を味のある漫画で描き出す。良い本!そのうち「漫画で学ぶダウニングストリートメモ」とか出たりして。
ウルカヌスの群像―ブッシュ政権とイラク戦争イラク戦争の泥沼へと導いたブッシュ政権閣僚の経歴を詳細に解説。イラク戦争版「ベスト&ブライテスト」本。
ベスト&ブライテスト〈上〉栄光と興奮に憑かれてベトナム戦争の泥沼とホワイトハウスの内部事情を克明に描いた傑作。まさに歴史は繰り返されている。
検証イラク戦争―アメリカの単独行動主義と混沌とする戦後復興イラク戦争開戦前の国連とアメリカの攻防を詳細に追う良質な評論。必読!
アメリカの秘密戦争―9.11からアブグレイブへの道ベトナム戦争時代の米軍による虐殺事件を暴いた孤高の調査報道記者が、イラク・アブグレイブ刑務所虐待事件を世界に先駆けスクープした。米軍部・ホワイトハウスの失策を示す極秘情報が詰め込まれた問題書籍。必読!
ブッシュの野望 サウジの陰謀―石油・権力・テロリズム911テロ直後、米国内航空機の飛行が全面禁止される中、サウジ王家とビン・ラディン親類だけが、ブッシュの命令により専用機で国外に飛び去った・・・「華氏911」に登場した調査報道記者クレイグ・アンガーの衝撃レポート。必読!
帝国の傲慢(上)テロリスト捜査はホワイトハウスによって妨害された・・・元CIA・ビンラディン捜査担当のマイケル・ショワーが明かす、ブッシュ政権の嘘。CIA在任中に発表された本書は匿名での出版だったが、直後に政府側からマスコミに本名がリークされ、著者は職場を去ることになった。
アメリカは正気を取り戻せるか―リベラルとラドコンの戦い過激保守主義(ラディカルコンサバティブ)に陥ったアメリカを、正常に戻せるのはリベラル派だけ。
プロパガンダ株式会社―アメリカ文化の広告代理店米国プロパガンダの専門家ナンシー・スノウ教授の邦訳。米政府の世論操作を暴く。
キリスト教原理主義のアメリカ終末戦争を待望するキリスト教原理主義と米国政治について書かれた貴重な書籍。
ブッシュ・ダイナスティ 父子二代大統領 栄華の行方 1972年?「一族の秘密をしゃべると命にかかわる…!」?ブッシュ一族の系譜を5代前までさかのぼり、全米ベストセラー評伝作家が父子大統領を執拗な筆致で追いつめる。そこに姿を現したのは、世界を震撼させる衝撃の事実と隠蔽された米国近代史だった。(アマゾン:出版社/著者からの内容紹介より)
(コミック)ブーンドックス:ブッシュが最も恐れた小学生軽い画風だが風刺の効いた重いマンガ。これが新聞連載というのもスゴイが、70年代の日本には遥かに過激な政治マンガがたくさんあったんだよな・・・白土三平とか、手塚治虫とか・・・生き残ったのはゴルゴだけ。
Fortunate Sonブッシュの大統領選挙活動中に刊行され、すぐに出版差し止めになったブッシュの裏伝記本。著者はブッシュチームに過去スキャンダルを暴露され、出版計画の頓挫で借金まみれになり、死体となって発見されることになる。もちろんこの事件は「自殺」として処理されたが・・・
ブッシュの戦争株式会社ブッシュ政権と軍事企業の癒着の実態。ラムズフェルドと北朝鮮核開発の関係も暴露。
嘘つき大統領のデタラメ経済今、ノーベル賞に最も近いといわれる経済学者ポール・クルーグマンのニューヨークタイムズ紙連載中の経済コラム選集。ブッシュ批判の急先鋒として、図らずもジャーナリズムの領域に踏み出した意欲本。
裏切りの同盟 ?アメリカとサウジアラビアの危険な友好関係元CIA工作員ロバート・ベアの暴露する米国の中東情勢の無知の実態。
経済学者ポール・クルーグマンのニューヨークタイムズ紙2006年7月28日付コラムを以下に全文翻訳して掲載。
現在世界で進行中の過ちの中で、これほどがっかりさせられるニュースはない。先日、ハリス・ポールが発表した最新世論調査によれば、アメリカ国民の50%が、米軍侵攻時にイラクには大量破壊兵器があったと信じており、2005年2月の36%から上昇しているというのだ。しかも、米国民の64%が、サダム・フセインはアル・カイダと深い関係にあったと未だに信じているという。(訳注1)
見方を変えれば、これは驚くべきことではないかもしれない。アメリカを動かしている人々は、もはや都合の悪い真実を決して受け入れようとはしない。彼等の気に入らない事実が充分に立証されてからも、たとえホワイトウォーター疑惑でクリントン側に違法性がなく、イラクには大量破壊兵器がなかったとわかっても、現政権を支援し、これらの事実を記憶から抹消しようと試みるプロパガンダ・キャンペーンは未だに進行中なのである。
まず最初に、ある問題に関して現政権の立場を損なう事実がある場合−幹細胞研究、地球温暖化、減税、所得の不平等、イラクなどの問題である−政権側は事実認知を拒否するのである。
時には、政権側は端的にウソをつく。「この減税案は税制をより先進的にして、所得の不平等を減少させるのです。」数ヶ月前に、大統領経済諮問委員会のエドワード・ラゼア委員長はそう宣言した。しかしさらに頻繁に、政権側はペテンや策謀を図っている。
例えば、数ヶ月前、ブッシュ政権が常にイラク戦争と911テロを結びつけようとする理由を説明するよう詰め寄られた際の、コンドリーザ・ライスの対応について考えてみてほしい。「我々の知る限りでは、(サダムは)911テロを指揮しておらず、911テロについて察知すらしていなかったかもしれません」彼女はそう認めた。(彼女の言葉に注意してほしい。文字通り解釈すると事実だが、それにも関わらずサダムが911テロを指揮し、ひょっとしたら911テロについて知っていた可能性も仄めかしている)「しかし、」彼女は言葉をつけ加えた。「それは911テロの原因を極めて狭義に定義しているにすぎません。」
一方で、メディア装置は虚報を垂れ流す。大勢のアメリカ人がニュースを知るためにフォックスニュースを観てラッシュ・リンボーのラジオを聴いているという世界は簡単には想像できないが、私への抗議メールからその実態をつかむことはできそうだ。
私にメールを送ってくれる人々の多くは、我が国の現在の経済状態がビル・クリントン時代よりも良くなっており、新たに公開された書類にはサダムがオサマと共謀した事実が示され、1980年代の朽ちた軍需用化学備品が、イラクに大量破壊兵器があったと現政権が言ったとおりの事実を立証したという世界に生きている。(サダムが大量破壊兵器を所持していたと信じる国民が復活した理由の一部は、軍需品の発見が誇大に宣伝されたのが原因かもしれない)(訳注2)
それでは、共和党全国委員会の事実上の支店となっている情報源以外からニュースを入手している人たちの認識はどうか。
911テロ後数年間続いていたような、政権側を困らせるような事実を報道することにきわめて慎重になっていたメディア脅迫の雰囲気は、今では和らいでいる。しかし、脅迫が完全になくなったわけではない。ほんの数ヶ月前、メディア各社は、イラクの『良いニュース』を報道できていないという右派の激しい攻撃にさらされていた。私の感触では、大虐殺の拡大について議論の余地がなくなるまで、そうした攻撃により一時的に報道がソフトになったと思う。そして、ウソと事実が同じ序列にされる噂中心の報道協定は、現在でも政権寄りの状態が続いている。
理由がどうであれ、ブッシュ政権が歴史の書き換えに著しい成功を収めているのは事実である。例えば、合衆国がイラクに侵攻した理由は、サダムが国連の査察を受け入れなかったからだとブッシュ氏は繰り返し示唆している。同様の主張を、ブッシュは数週間前にも行った。大統領はそれでうまく逃げ切っている。もしも、事実はそれと全く違うと大手報道機関が指摘しているとしたら、私はそれを見逃していることになる。(訳注3)
確かに、全てはオーウェル風だ。しかし、「指導者が、あるいは一部の支配的な小集団が、未来だけでなく過去すら管理する悪夢の世界」とオーウェルが書いた時、彼が想定したのは全体主義国家であった。報道の自由がある民主主義国家において歴史の修正がいとも簡単であると証明されようとは、誰が想像できただろう?
(訳注1):ハリス・ポールの世論調査結果へのリンク。調査は7月5日から11日にかけて電話による聞き取りで実施された。(訳注2):2006年6月21日、リック・サントーラム上院議員(共和党・ペンシルバニア)とピーター・ホークストラ下院議員(共和党・ミシガン)が議会で記者会見を開催し、「イラクで大量破壊兵器は発見されていた!」と発表した。ところがその証拠として両共和党議員が持ち出したのは、2004年10月に発表された米政府調査団最終報告書(ドルファー・レポート)で言及されているイラン・イラク戦争時代(80年代)の化学兵器の残骸で、米政府調査によりすでに殺傷能力が否定されていたものだった。誤った主張の発表で、直後に国防総省側が否定したにも関わらず、保守系メディアが続々と両議院の主張を配信した影響もあり、共和党支持者の多くが大量破壊兵器の存在を再び信じ始めた結果が、最新の世論調査に表出したものと思われる。(訳注3):
アナン国連事務総長は、米国によるイラク侵攻を「違法」と言明している。しかしそうした声は国連嫌いの米国内までは届かないらしい。例えば、2006年7月6日、米CNN放送の名物番組『ラリー・キング・ライブ』に出演したブッシュ夫妻と、司会者ラリー・キングはこんなやりとりをしている:
ラリー・キング:「大統領、あなたはいつも指導力を発揮される人だ。イラクの件がいい例だ。イラクの件ではあなたが先導し、国連もそれに従った。」
ブッシュ大統領:「そうですね。」このインタビューはラリー・キングとホワイトハウスの間で入念に打ち合わせが行われているので、こうした会話はブッシュ政権による印象操作の一部と見られている。なお、イラク侵攻に関する国連での各国のやりとりは、書籍『検証イラク戦争―アメリカの単独行動主義と混沌とする戦後復興』(斉藤直樹著)に詳しい。また、国連と日本の関係でいかに日本政府が国民をミスリードしているかについては、書籍『日本の外交は国民に何を隠しているのか』(河辺一郎著)に分かりやすく説明されている。
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ベトナム、イラク、そしてヒュー・トンプソンの死米軍による市民虐殺を命がけで止めた米陸軍兵ヒュー・トンプソンの良心。
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アッシュクロフト司法長官は「スパイだーマン」テロ対策の名の下に合衆国の人権規定を骨抜きにした愛国法と、それを悪用する狂気の宗教家アッシュクロフト司法長官を解説。
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リチャード・クラークと真実の瞬間:超タカ派官僚の見せた人間性がアメリカを変えるブッシュ政権告発の流れを決定的にしたリチャード・クラークの危険な賭け。
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